伝説の時代から現代まで 航空史抜き書き 技術ノート 愛知県目次
MU-2S(E)の1・2号機 無塗装の意味について
高田和彦
航空自衛隊の捜索・救難機MU-2S(社内呼称MU-2E)の1号機と2号機が無塗装でテスト飛行を行っていました。ロールアウトする際には塗装してシリアルナンバーを書いているのが普通だと思います。
MU-2については 「1号機がトラブッても2号機を当てるために無塗装にした」と当時の技術者が言っていたそうです。 当時の写真を引っ張り出して見ましたが、どれが1・2号機かよく分かりません。
c/n
名称
シリアル
初飛行
塗装完了 引渡
901
MU-2S(MU-2E)
73-3201
1967/08/15
1967/11/15 1967/12/02
902
MU-2S(MU-2E)
73-3202
1967/10/04
1967/11/27 1967/12/18
1号機か
1号機か? 初飛行時 撮影高橋 豊
1号機か? 初飛行時 撮影高田和彦
1号機 航空情報1967年11月号国内ニュース 撮影1989/08/29 森脇啓忠
説明:小牧空港でテスト中の航空自衛隊の捜索・救難型MU-2E。機体左舷全面に毛糸を貼り付けて気流試験中のもの。なお2号機も現在製作が進められている。
前輪カバーが変った
1号機か? 初飛行時 撮影高田和彦
1号機 浜松市喫茶飛行場 撮影2004/03/20 MAVERIC
2号機か
2号機か? ラダー上部の白色部に黒点がある 撮影高橋 豊
2号機 航空情報1967年12月号国内ニュース 撮影森脇啓忠
説明:テスト中の航空自衛隊向け2号機
2号機 航空情報1968年2月号国内ニュース 撮影森脇啓忠
説明:小牧空港でテスト中の航空自衛隊向け捜索・救難用のMU-2E。すでに塗装が施され、胴体上面、主翼、尾翼は白、胴体下面黄、翼端タンク外側は蛍光オレンジ、スピナは赤で、エンジンナセルと胴体との間の主翼下面は黒く塗られている。この当時、森脇啓忠さんが「なごや航空マニアクラブ会報」にYS-11とMU-2各型の微細な変化を克明に記録していました 。全巻をお持ちの方は是非チェックしてみてください。