・ 大阪駅から約2里25町 自動車で約40分、市電で約1時間
・ 湊町駅から約1里20町 自動車で約20分、市電で約30分
・ 面積 約35萬平方メートルにして、滑走路区域は東西最大720メートル 東京(羽田)飛行場に比すると梢小規模である
・ 飛行場の表面 埋立地であるから東京飛行場と等しい状況にあるが、傾斜はわずかに南に傾くも一見平坦の感あり、表面には雑草が密生している。
・ 方向探知機はない。しかしオホサカの標識、5間平方白塗りで示している。風向、風力を示す吹流しを設置し、なお、着陸すべき方向を示すため表示幕を地表面に設備している。
・ 防空施設 10センチ加農高射砲2組、7.5センチ加農高射砲4組
交通の便も東京のそれと比して至極便利であり、内海に面して西北には武庫の連峰を眺め、東方は金剛山脈に囲繞されているから、極めて平穏なる気象と海面を有しているから理想的な飛行場である。将来において今の航空路のほかに必ずや多方面にも開設されて大いに西日本に雄飛する時がくる。
‥‥と、堀江先生は絶賛をしているのですが、市教委の説明板によると、交通の便が悪く等々の理由で昭和14年には閉鎖されたとあります。緒言の日付が昭和8年3月20日なので、それから6年間のうちに大きく事情が変化したのでしょうね。(佐伯邦昭)