〇 秘匿飛行場建設に使われた転圧ローラー
愛知県から予科練生が来て、地元の人と一緒に麦畑を転圧して秘匿飛行場を作ったという大分市の戸次(へつぎ)で、その歴史を物語るものは、出土したコンクリート製のローラーとわずかな人物写真だけですが、それを最大限に活用して、ここに海軍の秘匿飛行場があって偵察機の部隊がいたことを示すモニュメントが設けられています。説明板は分かりやすく丁寧なつくりです。
各地の秘匿飛行場跡は、例えば長い直線道路が旧滑走路を示すといった例は多々ありますが、転圧ローラーを無言の証言者として活用してその存在を説明するアイデアは抜群です。近くには、隆盛を誇った酒造蔵もあり、それらを含めて戸次(へつぎ)のまちづくりが行われているようで、関連ホームページを拝見すると、一度は訪ねてみたい気分になる街です。
(2004年撮影のGoogle
Earthでは、滑走路部分であったと思われる農道が確認できます。)