機体はグラマンTBF(又はTBM)アベンジャーからです。爆撃手席の両側に窓があ
り、そこからなら富士山と主翼下面が入ると考えられます。アンテナ状のものも海上自衛隊呉教育隊のTBM-3Sの右主翼下面に見えます。
高見 順の敗戦日記
「二月十六日 七時半頃、空襲警報でおこされる。今までとちがって艦載機の波状攻撃、終日連続攻撃。近くの飛行場を襲ったらしく猛烈な高射砲の音。 ラジオ報道により延べ千機以上の来襲と知る。敵有力機動部隊が近海に出現したのだ。」
「二月十七日 今日もまた、敵小型艦載機の波状攻撃。いんいんたる砲声、頭上で炸裂する砲弾、ーー内地もまた戦場とかねて新聞紙上で見、自らも口にしていたが、その実感が遂にきた。現実となった。」
「二月十八日 今朝は警報なし。畑を耕す。薪作り。」