2014年7月、アメリカのPlanes
of Fame Air Museumを訪れた際に、副館長のジョンさんから、5357号復元協力(操縦席計器・複製品提供と後部胴体左のステンシル原版製作)のお礼で頂いた物です。
バラバラの状態だったものを組み合わせるとスロットル等の主要部3点が揃っていた訳で、完全可動を目指して復元を決めました。腐食による固着を乗り越えて分解し、溶接修理等を経て軸部品等が全く無かったので25点程新造して組み込み作動することが可能となっています。
青色の絞弁把柄(スロットルレバー)自体に発射把柄(機銃発射レバー)が枝分かれした状態で機首側に付き、絞弁把柄握り部上部には赤く塗られ滑り止め加工されたスイッチが付き、7.7粍単独発射と20粍7.7粍同時発射の切り替えが可能です。
機能としては赤いスイッチを機首側に倒すと7.7粍単独(胴体前方左右2丁同時)、機尾側に倒すと両銃4丁(胴体前方・両翼の計4丁)が同時発射となります。
次に、高度弁自動装置切換把柄とプロペラ操作把柄となります。
両銃発射時にスロットルレバーを握ったままでも、赤いスイッチを機首側に戻すと7.7粍単独発射に切り替えることが可能です。
スロットルの内側の大きな赤い握りのレバーは「高度弁自動装置切換レバー」その次が「プロペラピッチ操作レバー」で、プロペラピッチ操作レバーは握り部が折損して在りません。
今後、各レバーの軸部品と各調整装置を複製して組み込み、完全作動を目指した実機にも使用できる状態での復元をします。
プロペラピッチ操作レバー握り部も復元