デハビランドDH104ダブとDH114ヘロンのコックピットの上の透明ドームの中身は何でしょう？

　　ループアンテナを格納し、手でまわせるようにコックピットの上に設計されたのでした。垂直尾翼先端に向かって張る短波アンテナのために角を取り付けています。

1947年秋発行　DE HAVILLAND DOVE HANDBOOKより

　
　 このハンドブックは、DH104ダブの初号機が、1946年5月に耐空証明を取得してから約1年半後に印刷されたもので、説明にあるように、操縦士と航法士がループアンテナを手で動かして地上局の電波を捉えるという方式でした。当時としては先端技術でしたが、以後、通信機器の発達に伴ってさまざまに改良が加えられ、必ずしも無線関係の物体が格納されているとは限らないようです。

　GPS時代に入って、あっさり兜を取ってしまった機体も飛んでいるようですね。dh dobe