追穂1 古谷眞之助
映画「カサブランカ」ファンというか、イングリッド・バーグマンの熱狂的ファンである私は何度もこの映画を観ており、かつシナリオ本を買って翻訳版を作ったくらいですから自信を持って言うのですが、あれは断じてDC-3ではありません。
航空情報のキャプションはファンの気持ちを逆撫でされたような気持ちです。
執筆(徳永直)も編集も、もう少し慎重であって欲しいと強く思います。「航空情報」は、もう40年来定期購読していますが、今度という今度は堪忍袋の尾が切れそうです。バーグマンが泣いてしまいます。
あの映画、バーグマンが良いという人は観方が浅い、ボガー
トの男の哀愁があれだけにじみ出ているのにそれに気づかぬ男性映画ファンは許せない、という記事を読んだ記憶があります。
ボガートの渋さも良かったのですが、バーグマンの美しさは間違いなくあの映画で絶頂期でしたから、男にとって無理からぬことでしょう。「オリエント急行殺人事件」で彼女を観た時には、絶頂期を知っているだけに、正直に女性の老いる姿は見たくないものだと思いました。その点、男は老いてますます盛ん、ということがあって一応
納得です。
なお、余分なことですが、Drien House, Inc. が1974年に発行した「The Film
AHassics Library シリーズ」のうちの「Casablanca」
で、カサブランカを「どす黒い家」としていますが、Casablancaはスペイン語で「白い家」を意味します
。こだわり過ぎですかね・・・・。
追穂2 バウンダー
東京の話で申し訳ないのですが、有楽町の宝塚歌劇で「カサブランカ」が上演されています。
http://kageki.hankyu.co.jp/index.shtml
その宣伝ポスターに問題の飛行機も描かれて
おり、垂直尾翼は2枚ですので、明らかにDC-3とは区別しています。航空情報よりは考証が上でしょうか。
酣燈社の事務所も、以前の銀座にあればこのポスターを見て気づいたやも知れません。
追穂3 佐伯
一時期、ボガ―トに心酔していた私として、改めて映画の魅力と奥深さを感じます。アメリカが第二次世界大戦に参戦した翌年に、映画も戦意高揚の重要な柱とされた背景の中で製作されたとか、ストーリー作成が撮影と同時進行であり、監督も主演も結末すら知らなかったなどと数々の伝説を生んでいますが、そんな目茶苦茶を吹き飛ばしてしまう名作になったのは、さすが映画王国ハリウッドの底力だと思います。
バウンダーさん紹介の宝塚歌劇ですが、ポスターの垂直尾翼2枚はさすがですが、プロペラが3翔になっており、スチール写真では2枚ペラなので、その辺がちょっとといったところ。
そのホームページは「ラブストーリーの最高傑作「カサブランカ」の世界初のミュージカル化」 という宣伝文句で、一部の舞台の動画を見ることができます。しかし、女のミュージカルとなると・・・・ 映画の余韻に浸っている大の男としては、見ない方がよかったと後悔しきり・・・・。
映画の余韻に浸っている大の男さん達には、バークマンとAs Time Goes
Byの歌がでてくるユーチュブの方を見ることを勧めます。
http://www.youtube.com/watch?v=Wo2Lof_5dy4&feature=related