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質問箱014 掲載14/05/14


もぎ取った尾部を再生したのか? 小牧のS-62J

伊藤憲一

     

質問 2014/05/14

小牧基地展示場のシコルスキーS-62J 53-4775 撮影2002/10/27  ogurenko

 

 小牧基地のこのS-62J 53-4775について疑問を感じています。

1965/10/28 c/nM62012  航空自衛隊へ引渡
 

1960年代中盤の晩秋
石川県小牧基地の前の今江潟でクラッシュか?
航空ファン イラストレイテッドNo108の矢印の写真と説明
    
       転載許可済み(以下同じ)

1982/05/24 小牧基地救難隊で用途廃止
  小牧基地へ展示

 航空 ファン別冊のイラストレイテッドNo108(1999秋)に航空自衛隊シコルスキーS-62J空自S−62Jが1960年代半ばの晩秋に小松基地近くで事故を起こしたという記載があります。
同誌拡大


 着水時に引き起こしが強すぎると、メインローターが後方へ大きく傾いてテールブームを切ってしまった事故のようです。(航空情報1957年12月号西川渉「知られざる航空事故」に、同種の事故の解説がある)

 ただし、本件についてはシリアルナンバーが書いてないので、機体の特定ができていません。

 事故機の写真をよく見ると、スライドドアの上の胴体部の黒い痕跡は、「775」の文字の上部のわずかな痕跡のように見えます。百位と十位はどうしても「7」の痕跡、一位は「5」にしか見えないのですね。
更に拡大

                

 スライドドアの上に下三桁のナンバーが書かれている似たような写真として航空ファン1963年12月号を参考にしてみます。771が確認できます。
               
拡大

(桑原伸吾さん、ヒコーキ雲までご連絡ください)


 さて、小牧にある53-4775がこの事故機であるとすると、すっぽりと切り取られてしまった尾部を元通りに再生復元して現役に戻したということになります。なお、下郷リストには、空自S-62Jのクラッシュ機は33-4772、53-4774、73-4779の3機で、53-4775の事故歴は書いてありません。

c/n s/n 引渡 用廃 備考
M62005 33-4771 1963/08/21 80/09/29  
M62006 33-4772 1963/10/12 73/02/24  
M62008 43-4773 1964/09/02 80/08/30 1969/11事故 浜松広報館展示
M62011 53-4774 1965/03/23 83/01/17 小牧基地展示
M62012 53-4775 1965/10/28 82/05/24 入間基地展示
M62013 63-4776 1966/02/18 83/03/31 美保基地展示
M62015 63-4777 1966/07/29 81/07/10  
M62016 63-4778 1966/11/04 82/05/24  
M62017 73-4779 1967/02/12 68/09/07 1968/04/25、宮城県でクラッシュ