HOME 日替わりメモ ヒコーキマニア人生録目次 1  top


ヒコーキマニア人生録・図書室 
掲載10/12/12

 VIP機を撮り続けて32年


ハロースクエア

 

前段

日替わりメモ12月9日

 
今年最後のVIP機 ニュースフラッシュN818より  佐伯邦昭

 2月1日のメキシコ大統領特別機(メキシコ空軍ボーイング757)から始まった本年のVIP機撮影が、昨日のボリビア大統領特別機(ボリビア政府専用機ファルコン900)が最後になったようです。毎回早起きして出勤前のわずかな時間にVIPスポットに焦点を当ててくれたハロースクエアさんに、閲覧者を代表して感謝とねぎらいの言葉を贈ります。ありがとうございました。
 来年も、羽田に見るインターナショナルなVIP機の貴重な記録を楽しませてください。


            ↓

 

日替わりメモ12月10日

 
古谷眞之助 さんから

  VIP機を追っているハロースクエアさんには、本当に頭が下がりますね。航空祭があるからちょっと出かけて写真を撮ってくるか、というのとはわけが違います。私にはまず VIP機情報をどのように入手されているのか、想像もつきませんが、それ以上に思うのは、曜日、昼夜を分かたずやってくるはずのVIP機を丁寧に撮影されておられることです。
 分野は違いますが、何か、こここそはと自分の対象をしっかり決めて行動されておられる方には、うんうんと頷いて、思わず拍手を送りたくなります。ハロースクエアさん、今後もご奮闘を。


2010/12/12 ハロースクエアさんから

 古谷眞之助さんのお褒めの文章を拝見し、うれしいやら恥ずかしいやら複雑な気持ちになりました。さまざまな航空系のホームページBBSなどを見ている限り、私などよりはるかにちゃんとした写真をきちんと撮影されている方がたくさんいらっしゃいますので

 離発着時を狙い、照明ポールに掛かったりしないきれいなスポッティング写真を見るにつけ、この人は平日の昼間に羽田に良く行けるなあ、仕事はどうしているのだろうなどと、いらぬことを考えたりします。

 古谷さんが関心を寄せておられた情報の入手先ですが、私の場合はまず外務省ホームページの中の「主な要人の来日日程」で、ある程度目星をつけます。その他大きな国際会議(APECなど)の日程もチェックしています。後は、その国がVIP用機材を所有しているか、過去の来日の際に特別機で来たことがあるかどうか、等を参考に予測を立てています。

 また、東京国際空港の情報を中心に速報写真の掲載されるBBSで情報を得て、翌朝出勤前に出かけていき、数分で撮影を完了。そのまま出社。これが平日パターンです。休みの日は逆に寝坊してしまい、昼に行ったらもう出発した後などという間抜けなこともあります。

 ネットの普及で情報は以前に比べはるかに拾いやすくなりましたので空振りは減りましたが、何が来ているかというワクワク感はその分無くなったのも事実です。情報通の方は航空会社などにお勤めとか、情報を入手できる立場の方なのでしょう。私などはそのおこぼれを拾っているだけです。羽田へ通えるのも家が近いからということだけで、地方転勤などで通えなかった時期も結構あります。

 お褒めをいただきましたので、調子に乗って私が最初に撮影したVIP機の写真を送ります。

 1978年5月15日に来日したネパールのビエンドラ国王特別機、ロイヤル・ネパール・エアライン(RA/RNA)のB727-1F8(9N-ABD)です。YETi(雪男)と名付けられたこの100型は当時たった1機の虎の子のジェット機で、特別機として使われていた間、定期便はどうしていたのだろうと思ったものです。
 望遠レンズも135mm1本しか持っていなかったころなので、余分なものがいっぱい写りこんでいますが、今となってはそれも面白いので、ノートリミングでお送りします。

 当時はインターネットなど想像の出来ない時代でしたので、情報はテレビニュース(要人がタラップから降りてくる映像ですね)を見て翌日駆けつけるとか、新聞の来日予定記事(当時は「明日来日」などと記事が出ることがありました。いまでもアメリカ大統領あたりなら出ますが、当時は結構小国のVIPでもベタ記事ながら載っていました)を参考に張り込んだりしていましたので、空振りだらけでした。


クリックで拡大

 


日替わりメモ2010/12/12から転記

 VIP機を撮り続けて32年

 10日の「こここそはと自分の対象をしっかり決めて行動されておられる方には、うんうんと頷いて、思わず拍手を送りたくなります」という古谷さんの賛辞に応えるハロースクエアさんのお話しをヒコーキマニア人生録・図書室に掲載しました。VIP機との32年にわたる付き合いとは大したものです。もし、そのすべての写真を並べたら、歯抜けとか串刺しとかは別にして、要人機を通じて外交の歴史や各世代の代表的な航空機を知ることができるでしょうね。

 mania を辞書で引きますと violent madness ― 激しき狂気とでも訳しますか、家庭でも職場でも到底理解されることなく、あきれ果てた部類に属する人間と見られていますが、ヒコーキマニアの場合は、その道一筋が結果として文化に大きく貢献してきていることを、お互いに自覚したいものであります。同じmaniaでも、歌手のライブや野球やサッカーの観衆に見るストレス解消的集団群集心理行動とは明らかに一線を画すものであります。

 さて、ハロースクエアさんが最初に写したVIP機は、ネパール国王の727でした。国際線の主流ジャンボのそばで727はえらく小さく見えます。見方によっては堂々たる鶴丸マークと並んだパンナムの747、或いは遠くにいるブリティッシュエアウエイズのヴィッカースVC-10らしきもの等々に歴史の流れを感じて、興味が尽きません。如何ですか?

TOP