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航空歴史館人生録  掲載16/07/25
 追加16/07/28

 

 

 

2016/07/23日替わりメモから転記

○ 整備員というものは

 陸上自衛隊の51740が、木更津からお隣の海自館山航空基地を訪れた時の写真に添えて大石さんが次のように書いています。

 機内を覗き込んでいるのは到着した外来機の列線作業を行った館山基地の隊員です。整備員と云う人種は好奇心が旺盛でして、他部隊(特に他の自衛隊機や米軍機) が来ると自分達の整備の参考にしようと隅々まで観察します。  
       

 その気持ち分りますね。
 ヒコーキ雲上でのマニア各氏とのお付き合いでも、航空関係を前職とする方では、整備部門が殆どであり、操縦士や事務部門は至って少数派のように感じています。日々、飛行機のメカに触れ、技術力を磨いていくうちに、大石さんの言う好奇心がどんどん膨らんでいくのでしょう。

 それが、乗り物好きの遺伝子とあいまって、知り得るあらゆる飛行機を見たい、写したいという願望のヒコーキマニア道を突き進み、家族をあきれさせ、 あきらめさせ、時には泣かせるという因果な余生を送る羽目に陥るのであります。

 そこで、質問   ヒコーキマニアであることについて、ご家族から尊敬されている人はいますか? いらっしゃるなら手を挙げてください。   

回答1 Aさんから

 家内に単刀直入に聞いてみました。「尊敬?、ちょっと違うんじゃない」というのが第一声でした。よく飽きもせず、グライダーで飛んで、お金のかかる歴史本や翻訳本出して、写真を撮って、イラスト画いて、本を買いまくって・・・と、ともかく、ひたむきに飛行機に向かってゆく姿勢、それはまぁ、尊敬に値するかもね、とのことでした。

 しかし、そこには、たぶんに、ただ単に「ホント好きだねぇ」という「呆れ果て」の気持ちと「そんな役にも立たぬものにしか興味が持てないの?という、ある種の同情と諦め」が含まれているようです。

 その点、小学生の頃、日曜日はフライトだったので運動会無出席の父に対して、大人になった娘たちは一応「すごいね」などと言ってはくれますが、冷静に考えると、これにも幾分同情が含まれています。むしろ、娘の配偶者の方が高い関心を示してくれているのは間違いありません。当節、女性ヒコーキマニアもおられるはずですが、思い切って言うならば、「所詮、男ならぬ身には理解されない者、それがヒコーキマニア」というところでしょうか。

 

回答2 Bさんから

 アンケートの件、私は少しは飛行機がらみをしていますが家族がどうこういうレベルではありません。友人の多くの飛行機マニアにつきましては、家族から尊敬されている方は皆無だと思います。時たま奥様同伴でイベントに参加される方もおられますが、「まあしかたないか。」と思われている程度でしょう。

 「ようやるわ。」と思われるとすればそれは誉め言葉ですね。ただし、家族を省みない (と見られている) ほどのマニアは、昔のことはいざ知らず、現在は頑強な抵抗運動は展開されていないから趣味にひた走ることができているのでしょう。マニアってる間も少しは家族のことを省みていないことを認識しているのが救いです。

 上記友人の数は30人ほどですが全て当てはまりますが1カップル当てはまらな い方がいます。マニアの夫は元民間航空の役員でパートナーは元民間航空のCAさんですが、これは特別な場合でしょう。 

 最後に私の知る限り航空機マニアでそれが原因で離婚になった人はいないということが、この趣味は良いことの証明と思います。

 

回答3 ソリッドモデラーのCさんから

趣味を持っていると他人は概してうらやむもので、本人もムベなるかなと鼻が高くなるものです。しかしマニアともなると人としての視野が狭まり何でもできる人を羨ましく思うこともあります。

 他人のうちは好意的にみられても、家族になるとそうとばかりは言えなくなるのも致し方ないと思います。老後にいたり「ソリモは天職」などとウソブイテいると、相方の機嫌の良くないときには一喝されるのが落ちです。

 物作り人間は便利なこともあり、身の回りの雑事などは手際よくサッサと片付るのでこの時ばかりは尊敬されます。それも束の間で、自分のことばかり・・・・と言う苦情の方が多いようです。

 夫婦といえどもお互いの共通項と別項があり、共通項はともかく別項をどう扱うかは難しいことです。折れてばかりでも反発ばかりでも人生つまらなくなりますので思案のしどころです。一般に女性は白黒をはっきりしたがりますが、反対に男性は灰色思考になり多角的に考えるようです。

 何はともあれ世の中上手にだましだまし・・・と言うところでしょうか。

 

回答4 Dさんから

 今、私は7?歳ですが、妻から終活の一つとして、 大量の飛行機関係本の早期処分を命じられて居ります。廃品回収に出すのは決心が付かず、神田の乗り物関係の古本屋に連絡したところ、 月刊誌(航情、航フ、ジャーナル、ワールド)及び別冊、増刊号(全部で500〜600冊あり)は買取りしてない。

 150冊以上ある単行本はリストを送って査定してもらったが送料の方が高くなりそうで断念した次第。順次、再読する構想を持っているのですがどうなる事になりますか? 

 

 回答5 零戦研究家のEさんから

 我が家は妻も息子も、一切無視で放っておいてくれます。ただし家族の行事等は押さえておき、参加は必須です。

 妻は無視を決め込んでいますが、お金に絡むお願いの時はもう大変です。二度程小遣いの1年分以上の前借をしていますが、最終的には出してくれています。普段無視とはいえ本当にありがたいのは、人間関係で失態をした時にバックアップしてくれたり、付き合って出向いてくれることです。他の方から夫の趣味に聞かれると、「一切ノータッチなので全く解りません」と即答で話を終わらせます・・・笑

 資金は小遣いの範囲が原則ですが、作業小屋を建てる時・増築した時もバックアップしてくれましたし、海外の調査時は考慮してくれますね。

 無視は無視ですが、一所懸命やっている事だけは判ってくれている故に大事な時にバックアップしてくれるみたいです。 有り難いことで、本当に家族あってこその私の趣味活動です。

 

回答6 操縦を楽しむFさんから

 どうしようもないヒコーキマニアです。1970年から飛び続けて、まだ続いています。「あなたは家族からどう思われていますか?」とのことですが、「ヒコーキのことになったら、何を言っても聞かない。」に尽きるでしょう。

 その代わり、女房が家に来たその時から、サラリーマンとしての、給料及びボーナス、更には退職金まで、全額家のお金として一切手を付けず、もちろん小遣いは、現在に至るまで、もう40年も、ゼロで通しています。 

 それで、フライトや飛行場通いに使う自動車、カメラ等一式、データ処理等のパソコン等々から着るものまで、お金のことは、全て自分で何とかしています。言うことは聞かなくても、家のお金に一切手を付けないでやってることだからまあいいだろう、ということであろうかと思います。

 その代わり、ヒコーキ関係で時間を使いますので、家庭サービスは、十分とは言えず、そこは申し訳ないと思っています。