HOME  SITEMAP 日替わりメモ ヒコーキマニア人生録目次   

 

航空人生録・論文 掲載23/04/15
更新

    

番外編 「フォッケの開き」 Fw190-D9  TAMIYA 1/48

小林 実
 

はじめに
 小林 実さんがイガテック宅にお越し頂いた際に色々な作品をお持ちいただき、その中に今回紹介するモデルが入っていました。 とても驚いたとともに新鮮さを感じましたので紹介させていただくことにしました。
 今までの紹介ではとても真面目に作品を作られている方ばかりで、今回の作品紹介では一部の方から怒られそうですが、視点を広げるという意味でご理解いただければと思います。 小林さんが マンネリで新境地に とキッカケを書かれていますが、趣味は仕事を忘れて打ち込め息抜きのできる大切な時間です。 たまには硬いことを抜きに楽しみながら見て頂ければと思います。 尚、簡単に出来るものではなく素材の特性をよく理解して工夫して製作しているところがマニアですね。 素人の私(イガテック)には真似のできるものではないというのは言うまでの無いところですね。(イガテック)




 「フォッケの開き」 Fw190-D9  TAMIYA 1/48

 文/写真 小林 実



 2003年の古い作品です。 1963年から始まったブラモの140点目の作品で、この頃は年に一作がやっとでした。
 マンネリもあり新境地を模索していた頃でもありました。

 このアイデアを思い付いたのは、十七年間の長い単身赴任生活の折り返しの頃でした。
 夕食に好物の𩸽の開きをつまんでいた時に、何の気なしに呟いたのが「ほっけ、ホッケの開き・・・フォッケ! の開き」。  ならば “開いてみよう” と閃いた瞬間でした。 
 独り晩酌の勢いで次にイメージしたのが、小学生の頃に近所の貸し本屋で買った少年雑誌の付録の別売り(拾円)、今で言うペーパークラフト。 お城や一番大きかったのが空母エンタープライズ。 糊代が端端についた展開図を切り離し組み立てる”あれ”ですが、糊代の付いた開きはイメージにそぐわない。
 次に浮かんだのがブリキのおもちゃを分解した姿です。 ブリキのフォッケウルフを開きにしてみるか・・・と。 コンセプトは「組み立てるプラモではなく、開いて見せるプラモ」でした。 プラモではなくなるので「アートもどき」。

  プラモ歴は長いのですがドイツ機には余り食指が動かず手持ちのキットの在庫なし。そもそもドイツ機にはジュラルミン肌や銀色はそぐわないが、ホッケに代わる食材は無く、”馬肉”は諦めました。 早速、翌週スーパーではなく模型店に走った次第。

 ★制作方法は展示会で使用したPOPのレシピをご覧ください。

      

      

      

 さて、レシピには無いのが味付け(塗装)ですが、銀粉磨きを試みました。 ノーマークも考えましたが、メリハリに欠けるのでキットに付属のデカールを使用しました。 

 ご覧ななられた多くの方々がタミヤのプラモとは気付きません。 種明かしが必要なのでレシピを制作したのです。

 素材を選ぶコツは、太刀魚の様なジュラルミン肌の似合う新鮮な素材と、複雑な三次曲線が無い機体、P-51DやF-100D等がお薦めです。 無理な個所はCutすることもコツです。

 枠からはみ出したプラモ制作を致しましたが、額装をした為に結局は枠にはまってしまいました。


 「おまけ」は “メッサの目刺し” 1/72 メーカーはAirfixだったか ?

          


 ルアーになってしまいました。
 下地にアルミテープを貼り付けた方がより輝き、喰い付きが良さそうです。

                                            小林 実






  編集掲載日 : 2023年4月15日 

   WORD文面作成 : 小林 実

    WEB編集  :  イガテック     

禁無断転載