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警察予備隊、保安隊から陸上自衛隊へ

付録1 ジープについて考察 

追加 2016/06/25

 

(A)  1955/10/14東千歳連山滑走路における大観閲式での車列


     
     中央部拡大

    

 非常に見難いですが、中央部11両“編隊”中央部先導車と後尾追随車は他の車より1段小さく見えますが、ジープがフロントガラスをボンネット上に折りたたんだ状態に見えます。ジープは、 ウィリス製とよく似たダッジの小型多用途車です。ウィリスより少々小ぶりな車でした。当時はボンネットが高く、ストレートフェンダーになった三菱ジープの原型であるウィリスとダッジが混在していました。先導車には、受閲の指揮官が立ち上がって敬礼しているようにも見えます。

(B) BELL421EPさんの父上とジープ

当時恵庭で行われた演習に参列した中野総監を乗せました。

・ エピソード
 ある日、父上が札幌から千歳に向かって朝鮮戦争払い下げのおんぼろジープで走っていると、後ろからUSAF所属の新しいジープに乗った黒人が煽って来たそうです。そう、チキンレースを売られたわけです。20代そこそこの親父は黒人に負けんばかりにかなりの距離を抜きつ抜かれずの競争をした結果、黒人は諦めて手を振りながら親父の運転に賛辞を送ったそうです。何とも良い時代でした。


見解1 版下屋

 (A)のダッジだと言われる車は、ウイリス製ジープよりも一回り大きいダッジWCだと思います。先導と追尾車がジープで、中の9台はダッジWCではないでしょうか。

  参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/ダッジ_WC
  参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/ジープ


見解2 大石治生

 (B)のジープは、アメリカ政府からの発注で新三菱重工業がライセンス生産したCJ3B-J4の初期型で、新車の状態で日本に貸与されたものです。 (A)は、米軍払下のウィリスMBかCJ3B-J4の初期型か、もしくはその混在だと思います。
 (B)の写真を見ると、アメリカから貸与されたとはいえ、日本製の新品ジープで観閲された中野総監は嬉しかったことでしょう。 フロントガラスの将旗は、陸将補を示します。

 因みにCJ3B-J4ジープの後期型からは 、三菱のスリーダイヤモンドにWILLYSのロゴとなります。


見解3 内堀博文

 (B)のジープは、M38型で1950年ごろから生産されたものです。
 また、
1/20の模型は、第二次世界大戦中に使用されたMB型です。MB、M38はともにウイリス社の製品です。識別点はヘッドライトが大きくなり、グリルがせまくみえるところです。

 小型多用途車については、ウエポンキャリアと呼ばれ、ダッジ社の製品です。これも第二次世界大戦中に使用されたのはWC51で、1950年ごろからはM37が生産されました。WC51とM37は正面がよく似ていて識別困難です。


新 ジープの写真 YS45

 ジープ画像三点送ります。ボンネットの低いMBタイプと三菱のマークとウイルスの文字入り、三菱のライセンスタイプの三台です。ダッチも撮ったはずなのですが、無いので撮ってないのかもしれません。4×4マガジンの編集長が昔持っていましたが、まだ乗っているかどうか.... 

(4x4マガジンの初代編集長でジープやRV車を世に広められる活躍をされた石川雄 一氏(陸自生徒11期)は、残念ながら今年の4月に亡くなられました。ダッチについてはかなり昔に手放されたのでは? 大石治生)

 ウイリスM38A

三菱とWILLYSマーク


三菱マーク


新 ジープの写真  版下屋

 空母ミッドウエイ時代に厚木基地で見かけたCVW-5のジープです。

ウイリスM38A-1


・ ウィルスMBジープ  模型と解説 かつお

 縮尺は1/20ですから車長(付属品を含む)は17cmで、全体的に非常に高精度です。エンジン部や4輪駆動装置なども細部までよく表現されています








 エンジンは今では見られないサイドバルブ型です。中央に縦に4個並んだ白い「点」がプラグで、ここに付いているのが
サイドバルブ型エンジンの外観特徴です。プラグ配線が未完状態ですが、気化器への吸気・エンジンオイル・燃料の
各ストレーナー 、リレーケース(継電器)バッテリー、排気多岐管、ラジェーター等が良く解ります。


 トレーラーBOXは9cm