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十和田湖から引き揚げられた一式双発高等練習機一般公開

 

A2107-34 青森県三沢市 青森県立三沢航空科学館
              
Misawa Aviation & Science Museum, Misawa City,  Aomori Prefecture    

 一式双発高等練習機

2020年11月 
    立飛ホールディングス(立川市)が2020年11月に所有権を取得して東京都立川市へ移動
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2017年10月

展示が少しニューリアルされました。撮影2017/10/21 寿

左エンジン取り付け

エンジン整備等の作業台新設




2017年4月

撮影2017/04/08  Kyou

2014年の状況

 新聞広告に展示リニューアルとあるので出かけてみましたが、受付女性に聞くとそんなことはしていないと‥‥ 左のエンジンが床に置いてあったのを主翼に取り付けたことを指すのでしょうか。

撮影2014/07/28 遊佐 豊


復元 (組立て)作業後一般公開  撮影2013/06/19 寿( kotobuki)

パーツを元の位置に並べる復元(組立て)作業 が終了し、公開されました。

全体




機首





胴体部




   組立て復元前の状態
   




尾部





ココヲノセル




主翼部






発動機






主輪 脚


            

コックピット計器など









部品類








 

2013/06/12

〇 三沢航空科学館の一式双発高練の復元作業開始

 現状の破損した状態の各部をほぼ元の位置に据え直すという作業ですから、厳密な意味での復元とは言えませんが、下手に手を加えてオリジナルを失ってしまうよりは賢明な手段だと思います。募金した皆さん、ご安心ください。18日から、新しい形での一般公開が始まるそうです。

2012/12/02  撮影寿( kotobuki)

 三沢航空科学館周辺は積雪があり道路もアイスバーンになっておりました。タイヤは11月にスタットレスタイヤに変えましたので心配はなかったんですが、今季初めての雪道走行となりました。

 十和田湖から引き揚げられた機体ですが、思ったほど壊れていなかったような気がします。現代の技術を持って復元すれば展示可能な状態になるかもしれません。南方のジャングルにあって風雨さらされた機体や、海水に浸かっていた機体のとは違い程度のほども、私的な考えですが良い方かなと思いました。
 オリジナルの旧軍の機体塗装もそのままの様でしたし、機体内部の塗装もいい状態だったと思います。
翼の敵味方の識別着色も鮮やかなまま残っていたようで、黄色ではなく、少しオレンジ色に近いかなと思いました。
 十和田湖での作業はよくやったと思いますよ。十和田湖は国立公園でもありますしいろいろな制約もあります。重機など国はよく搬入許可したなと思いますし、少ない予算でよく引き揚げてくれたと関係者の方々には頭が下がるのではないでしょうか。私も写真が好きで季節ごとに良い撮影スポットを求めて歩きますが、険しいところばかりで身体に危険を及ぼすかもしれないところばかりですので機体が多少壊れましたが、この状態で機体が引き揚げられたのは奇跡とまでは行きませんが、皆さんにご苦労さまでしたと、感謝したいと思います。

青森県立三沢航空科学館のPR文

十和田湖より引き揚げられた「旧日本陸軍高等練習機」一般公開

 平成24年9月5日、十和田湖に69年前に沈んだ旧陸軍の「一式双発高等練習機」が引き上げられました。約70年が経過していながららも当時を忍ばせる塗装は比較的しっかりとしており、今後予定されている復元作業を前にそのままの姿を一般公開するものです。

 日本国内には現存する機体はなく、航空遺産としても非常に重要なものであります。


各部の詳細な写真は省略します。 必要な方はメールでご連絡ください。
 dansa-hicat.ne.jp (-に@を入れる)

引揚げ(展示写真)



 



世界の航空機1956年4月号 民間型練習機Y-39 J-BNAZ


 秋田飛行場から私が住む八戸飛行場に百式司偵の部品を取りに行く途中の事故だったそうですが、あらためてこの機体の搭乗員の方々の冥福を祈ります。復元するに当たって募金を募っておりましたので小生も少額ですが入れてきました。(公的なところから出るといいのでしょうね。)

日替わりメモ2012/12/03

〇 十和田湖 から引き揚げられた一式双発高等練習機一般公開

・ 一式双発高等練習機  オリジナルの保存を望む
 貴重な航空文化財が、湖の底からと陽の目を見るに至った経緯は、関係者の物心両面の大変な苦労があったことでしょう。ただ、一点だけ、引揚げてからの洗浄と運搬において慎重な配慮を欠いだらしくて、その段階でも破損が進んだというのが情けないです。

 展示が終わる来年3月31日以降どのようにされるのでしょうか。呉零のように引揚げ後の大雑把な修復(いわば表面的な出来栄えが主体)に加えて、所沢でのずさんな造り替え(考証無視)で歴史を冒涜するようなことはしてほしくありません。

 九州大刀洗の九七式戦闘機は、一定期間プールに沈めて塩分を取り去って洗浄した後、全面にビニール被覆をかけ保存しています。欠けた部分を別の金属で補修したりすると、電氣流などが起きて好ましくないのでプラスチックを充てているというようにオリジナル尊重に徹しています。もし、墜落前の姿に戻すという発想で作業していたら、呉零並みの見栄えだけ(客寄せパンダ)の展示品になってしまっていたでしょう。

 私財を投じて航空技術保存を貫いている大刀洗の渕上宗重さんに敬意を表するとともに、三沢科学館の一式双発高等練習機の保存には、渕上さんの経験を活用して頂きたいものと思う次第です。

・ ライトR-3350エンジン 
 三沢航空
科学館では、一式双発高等練習機とともにボーイングB-29のプロペラとライトR-3350エンジンのターボ過給機が展示されています。
 航空科学館設立時に米軍からプロペラ付エンジン本体が格納箱ごと寄贈されましたが、一部にB-29に関係する展示は県民の反発を招くとかの意見があってお蔵入りしたと噂に聞きましたが、やっと陽の目を見たようです。R-3350の技術的な最大の特徴であるターボ過給機を単体で展示しているのが注目されます。(鹿屋の海自航空史料館には、プロペラとターボ過給機を取り付けたカットモデルがあります。)

 R-3350のターボ過給機は、18本のシリンダーから出る800度以上の排気ガスを超音速でタービンに吹き付けるので壊れやすく、米軍は、マグネシュウム合金製の過給機を消耗品扱いと割り切っていたそうです。耐久性のあるものを作ろうとした日本では到底真似ができませんでした。今や、自動車において常識となった技術の原点を見るのも面白いですね。

 

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