着艦直前の複葉飛行艇が中心線より大きくずれているのではらはらさせる写真です。
鳳翔は最初から空母として起工した世界最初のものというタイトルを持っています。完成当時は3本の短い煙突が直立していますが、可動(可倒式)式でこの写真では右舷(写真左)にアンテナ支柱と同じように倒されています。
甲板上に多数張られた縦の線。手元資料では、これは当時の英国式で直径12mmの鋼策で間隔は6in、甲板からの高さ150mmの高さに張り、車輪軸中央に設けられた錨型の拘束駒を索の上から噛みこませて、その摩擦抵抗で停止させる、とあります。当時の飛行機ならこれで止まったのでしょうか。
後の改装で艦橋は無くなり、煙突も他の空母並みに舷外へ折り曲げられ固定されているし、制動索も横に変更されています。WWUには練習空母として終戦まで生き残りました。改装延長飛行甲板幅は22.7m、長さ180mですからかなり窮屈です。
呉港の丙錨地で艤装中の「大和」の有名な写真で、右方に写ってい小型空母が「鳳翔」です。
全く影の薄い空母ですが、
前述の通り空母として起工され完成した世界初の空母です。因みにこれより早く完成している英国空母は総て他艦からの改装だそうです。