1966年に開催された第1回東京航空宇宙ショーから数えて、通算9回目となる1995年国際航空宇宙展は、前回の展示会と同じ屋内展示方式で、1995年(平成7年)2月15日から19日の5日間、幕張メッセにおいて開催された。世界的な景気後退期にあり厳しい経済情勢の中であったが、参加国は24カ国に増え、国内からは146社が、海外からは136社が参加し、ほぼ前回どおりの規模で開催された。合計5日間の会期中、会場を訪れた入場者は約8万4000人にのぼった。展示会場の中心には、特別展示として航空自衛隊の次期支援戦闘機(FS-X)のモックアップが展示されたが、試作機の初号機が前月の1月12日に三菱重工業小牧南工場においてロールアウトしたことが報道されたばかりであり、また、実物大の木製という珍しさも加わって、連日、多くの来場者の注目の的となった。 日本航空宇宙工業会2003年版刊行物より