日替わりメモ212番 2007/08/28から転記
鳳号の新しい形か?
横川さん提供の絵はがきの奈良原式飛行機鳳号については、皆さんからの指摘で奈良原式五号鳳二世号と確定しました。情報提供の皆さんありがとうございました。
たまたま、成田の航空科学博物館で企画展伊藤音次郎が開催されおり、その中に「重心測定中の鳳二世号」という写真が掲出されています。(撮影ogurenko)
その写真を右のように拡大してみると、エンジン覆いの上部
の丸みからしてエンジンがグノー50馬力からグノー70馬力に換装されています。その点では五号鳳二世号です。しかし、主翼は片側3本支柱で上翼が下翼よりも長いく、下翼に補助翼(フラップ?)がない四号鳳号と同じです。
そうすると、絵はがきの大正2年9月の撮影までに、下翼を延長しして補助翼(フラップ?)を付け、両翼端の斜め支柱を垂直に立てる改造を行ったものと推定されます。もちろん航空局のうるさい検定もなく、壊れたら地元の大工や自転車屋に修理させて、翌日には飛ぶという時代でしたから、写された日によっていろんな形状があってもおかしくはありません。しかし、主翼の設計変更というのは、かなり大規模な改造だと思うのですが‥。