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写真で見る東京国際空港の歴史 History of Tokyo International Airport seen with a photograph


 
1962年 Cランなど建設と国産旅客機YS-11初の公式披露
 
 
皇太子殿下とYS-11 8mmフイルムの画像
 

1963年の空撮

        @ C滑走路建設工事 完成は1964/02/11
        A ターミナルビル増築及び新管制棟建設工事 起工1962/01/17 完成1963/07/15
        B ファインガーデッキ延長 国際線用デッキ新設 
        C 燃料タンク、貨物ターミナル施設建設
        D 日航ジェットハンガー建設
        E 大駐車場
        F 燃料タンクを撤去し、整備エプロンの端にエンジン後流止めのフェンスを設置
        G 首都高速・東京モノレールの工事開始 モノレール起工式は1963/05/01

 1964東京オリンピックを控えて、東京国際空港の大拡張(改良)工事がはじまっています。写真は1963年の撮影なので、駐車場や整備エプロン西側のフェンスなどは既に完成し、その他の施設も急ピッチで工事が進められ、1946年10月には、晴れて各国選手団を迎え入れるべく、ピタッと完成させたのでした。

 そんな中で、1962年の国内航空ニュースのトップを飾るのが国産旅客機YS-11の初飛行であり、東京国際空港への初飛来は12月18日でした。

 

YS-11 試作1号機JA8611 東京国際空港で公式披露 かかし

 ちょっとおもしろい画像が見つかりました。父が残した古いサイレントの8mmフィルムをデジタル化しましたが、その中に1962年12月(昭和37年)、YS−11が羽田でデモフライトをしたときのものと思われる画像がありましたので、静止画を送ります。
 このときのスチール写真は国産旅客機YS-11特集YS-11東京へ初お目見えに掲載されているので、別角度からの映像ということになります。
 なお、フィルムは50年が過ぎ、ほとんどがボロボロになって処分しましたが、なんとか1時間分が助かりました。
         
          YS-11のデモ 羽田にて 37-10は37-12の間違い 

 
 先頭の3人のうち小柄な方が皇太子殿下(今上天皇)の感じがします。




 ビルの屋上に紅白の幕とテントが張られ「全日本」は、全日本空輸の整備工場でしょうか?殿下はこのテントからデモ飛行をご覧になったのかなと想像します。








 北日本航空の赤帯を残した合併(この年の4月)早々の日本国内航空コンベア240 JA5086が見えます。





  

日替わりメモ2016/04/08

 1962年 国産旅客機YS-11の公式披露

 皇太子殿下をお迎えして初めて羽田に降り立ち、デモフライトを披露したときの8ミリフイルムからの映像の公開です。殿下が従者や警官とともに展望所まで歩いていかれるところや、建物の上に設けられた展望用テントと紅白の幕などが写っています。マニア的には、タキシングするYS-11の向こうに合併早々の日本国内航空のコンベア240が見えるなど、とても貴重なフイルムです。

 朝日新聞航空部員だったかかしさんのお父上が残されたものですが、関係者以外が至近距離でカメラを構えられた好き時代の遺産ですね。探せば、方々の家の中でこんなのが眠っているのではないでしょうか。

 なお、YS-11に関しては、国産旅客機YS-11研究に載せるのが本筋ですが、羽田の歴史の1ページという観点から写真で見る東京国際空港の歴史に掲載しました。