日替わりメモ463番2004/05/27から転記
海軍航空隊のあった静岡県榛原郡榛原町の牧の原地区の人たちは、地域を大きく変えたものとして海軍航空隊の存在を忘れることはできないという歴史認識で資料を収集しコミュニティセンターで公開しています。この種の施設は旧軍人団体や自衛隊や篤志家によるものが圧倒的に多い中、一般住民が積極的に参画している点に私は注目します。
旧軍事施設や航空機などの歴史を過少に扱う地方自治体があります。二式大艇の基地で有名な某町などは、ホームページの歴史欄に全く
触れず、その理由を問うメールに返事もくれません。また、殊更に戦時の悲惨な状況を強調する自治体もあります。
こんな風潮がありますから牧の原地区は注目に値すると思うのです。
逆説的に言えば、だからこそヒコーキ雲の存在理由があります。情緒的な意味でも軍事施設を過大にも過少にも評価してはいけせん。あるがままを歴史に記録していく、それがヒコーキ雲の進むべき道であると信じております。
なお、歴史と碑の位置や牧の原コミュニティセンターのその他の展示物については戦捜録さんのホームページ国内の戦争関連遺跡大井海軍航空隊跡がたいへん詳しいです。
佐伯邦昭