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航空歴史館 |
掲載04/06/22 更新13/12/19 |
伊丹基地の米海兵隊ベルHTL-4(47D-1)とHTL-5(47G)
4車輪タイプとスキッドタイプ
解説 山内秀樹
4車輪タイプ ベルHTL-5(47G)
ベル HTL-5 NAVY VMO-2 LS-3 提供?
VMO-2 ベルHTL-5 LS-3
VMO-2を中心とする関連年表
1953/07
VMO-2(米海兵隊第二観測中隊)がカリフォルニア州のMCAF SANTAANAからMAG-16(米海兵隊第16航空大隊)と一緒に西太平洋に展開
1953/07
MAG-16先発隊のVMO-2がCAMP GIFU(岐阜)に展開
1953/07/27
休戦協定が発効
1953/07/13
MAG-16が八尾市のMCAAF HANSHIN(現在の八尾飛行場)に展開
HRS-2(S-55)を装備した米海兵隊ヘリコプター輸送大隊2個(HMR-162[HS]及び HMR-163[HP])を傘下に納める
1953/07/31
VMO-2の一部は、07/31〜08/26にかけて軽空母USS BATTAAN (CVL-29)の艦上に展開し、停戦違反などの不測の事態に備える
1953/08/13
VMO-2本隊はCAMP GIFUから1ST MAW(米海兵隊第一航空師団)の本拠地であったMCAF ITAMI(伊丹飛行場)に移動
装備機はOE-1(米陸軍のL-19を移籍したもの)、HTL-5(ベル47G)及びHO5S-1( シコルスキーS-52)の混成
当時の伊丹は 、F9F-5, F2H-2P, F3D-2等のジェット戦闘機や偵察機、AD-4等の攻撃機がズラリと並び、その間をR4D, R5D, R4Q等の輸送機が発着する状況であった。従って、伊丹のVMO-2はHTL-5やHO5S-1を使用して、八尾との間に連絡便を頻繁に飛ばしてい た
1955/03
VMO-2がキャンプ岐阜に移動
1955/11
追浜基地でMAG-16に合流
1956/04
追浜のMAG-16は、1956年4月に沖縄のCAMP ZUKERAN(瑞慶覧)に移動VMO-2もこれに従う
約2年ほど追浜に留まったMAG-16は、1956年4月に沖縄のCAMP ZUKERAN(瑞慶覧)に移動、VMO-2もこれに従 いました。
このころVMO-2のヘリコプターは 、HOK-1(カーマンH-43)に機種統一され、OE-1(セスナL-19)と混成で使用された1960/10
MAG-16はMCAF FUTEMA(後に日本語の地名に会わせてMCAF FUTENMAとなり、1969年にはMCAS FUTENMAとなる)にVMO-2も共に移動
以上のような経過の中で、上記の写真は1953年以降に岐阜、伊丹、八尾、追浜のいずれかで撮影されたものと思われますが、伊丹の公算がつよいです。また、HTL-4以降の降着装置はスキッドタイプ なので、-5の4車輪の写真は非常に珍しいものです。空母着艦のために取り替えられていたのかもしれません。
子供の頃は爆音で機種を聞き分けていましたが、HO5S-1とHTL-5のエンジンの音はそっくりでも 、HTL-5はローターが2翅のためパタパタ音が強く、3翅のHO5S-1と充分に聞き分けられました。 なつかしく思い出しています。
航空情報第2集 1951年11月発行 ヘリコプター特集より
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