感想
この写真をはじめて見たとき、失礼ながら一瞬目を疑いました。朝日新聞社主催の行事に米軍第一線機とは!
昭和33年というと、極東空軍ではノースアメリカンF-100が板付基地でスクランブル体制にあり、ノースアメリカンF-86Dは全天候迎撃戦闘機としてこれを補完しておりました。航空自衛隊では、米軍供与のF-86Dの第3航空団が松島から小牧へ移動し猛訓練をやっていった時期で、日の丸86Dを展示にまわす余裕はなかったでしょう。
86Dの向こうには原子力館という文字も見えます。この当時の原子力は原爆・水爆であって、まだ発電などの平和利用のレベルではなかったように記憶します。革新団体による原水爆禁止、再軍備反対、基地反対の先鋭的な運動がまだまだ盛んな時代に、朝日新聞社がいったいどういうコンセプトで展示をしたのか聞いてみたいです。
また、航空関係で他にどんなものが公開されていたのかも知りたいです。佐伯記