2005/03/06日替わりメモ
赤穂のドライブイン鎧が閉鎖　貴重なエンジンはどこへ？

HAWKさんが悲しい現実を伝えてきました。

　赤穂市のよろいが法的閉鎖状態になりました。一般国道に面するドライブインがまたひとつ消えたと言えばそれまでですが、一時代を画した商売の末路も哀れ、それ以上に日本で唯一の天山の火星エンジンなど貴重な産業遺産の行く末がたいへん心配です。解体屋からネットオークションに小出しなんてことにならないと信じていますが、最近嵐山美術館にあった飛燕の部品などという驚くべき品物がでている状況もありますから、ほんとうに心配です。

2005/03/0７　「赤穂のドライブイン鎧が閉鎖　貴重なエンジンはどこへ？」について
　  天山エンジンと栄エンジンは、それぞれ大切にしてくれる方へ引き取られたそうです。安心しました。

開店当時の状況

　天山のエンジンは２種類あります。天山１１型は中島製の護（まもり）エンジンですが、振動が激しい等の理由で133機で打ち切られ、海軍当局の指示で三菱火星25型を装備した天山12型が1,133機生産されました。

　両エンジンは、重量が護870ｋｇ、火星25型750ｋｇと大きく違うほかは、星型空冷複列１４汽筒で離昇出力約1850馬力などほぼ同じようなものですが、展示品は説明に天山12型とありますので火星エンジンと推定されます。

　日本初の金属製４枚羽根（直径3.4ｍ）の住友ハミルトン油圧式プロペラもついており、大変貴重な産業遺産です。

　プロペラ減速用の遊星歯車がよく見えます。プロペラは住友ハミルトン定速3枚羽根です。零戦21型のものなら直径2.9ｍ、32型以降のものなら直径3.05ｍです。

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