HOME・SITEMAP 日替わりメモ 都道府県の目次中国
東広島市 広島大学工学部

:現地に展示中のもの ×:過去のもの :現状不明

A6419-1 広島県東広島市 広島大学工学部
 
    
Department of Mechanical Systems Engineering, Hiroshima Univ. Hiroshima Prefecture
◎ 広島大学工学部のエンジンカットモデル 撮影2004/05/06  にがうり、佐伯邦昭

 広島大学工学部B3棟の廊下に台車付で保管されています。保管というよりは放置に近い状態で、教材などとして使っている形跡はありません。ちなみに同大学には航空宇宙の講座はなく、大学院で弾塑性工学、塑性加工学というあまり関係のない教室の日野隆太郎助教授から「こんなものがありますよと」紹介を受け、撮影に行ったものです。

ライトサイクロンR1820 空冷星型9気筒ピストンエンジン

 後部右下に寄贈のプレートがあり、かろうじてR1820という文字が判読できました。R1820は1200馬力級としてボーイングB-17で大成功を遂げ、1500馬力級にパワーアップされたものが戦後日本では次の機体に搭載されていました。
 
グラマン UF-2      R1820-82  1525HP
グラマン S2F-1      R1820-82  1525HP 
シコルスキー HSS-1     R1820-84  1525HP
バートル 44                R1820-103 1425HP
(機体とエンジンが所沢航空発祥記念館にあり)
ノースアメリカン T-28B R1820    1425HP
(機体が浜松広報館にあり)

プラットアンドホイットニー P&W JT4Aジェットエンジン(推定)

 寄贈のネームプレートが腐食して読めませんが、写真のように低圧コンプレッサー8段、高圧コンプレッサー7段、タービン3段でバイパスのないエンジンは、ボーイング707とダグラスDC-8に搭載したプラットアンドホイットニー P&W JT4Aと一致します。