瀬戸内海は四国愛媛県の海岸に集結したF-104DJ、F-86D、T-33A、T-6G、バンパイアの航空自衛隊機群に零戦と飛燕。

　田中角栄著日本列島改造論がベストセラーになる時代背景で、各地に大きなレジャー施設が誕生し、客寄せの目玉のひとつに航空博覧会がありました。

　1970年大阪万博の大成功でエキスポが日常語になり、その2年後、ここ今治市 唐子浜観光センターも空のエキスポと銘打って大航空博覧会を３ヶ月にわたって開催しました。

　実機の展示はすべて航空自衛隊所有の航空機（注）であり、これらは、全国のいろいろなところの催しに顔を見せておりますので、当時の空幕の積極的な協力姿勢がうかがわれます。（注　飛燕は日本航空協会が空幕に保管を依頼していた）

　記憶は次第に薄れつつありますが、かつおさんが6×6判で撮影した貴重な記録が、このたび「或る戦闘機の戦後史」がきっかけで古いアルバムから出てきました。

　当時の状況を知る参考例として、パンフレットとともに提供していただきました。