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航空歴史館いしぶみ

久留米市発心山 日本新記録樹立之地碑

A8121 福岡県 Fukuoka Prefecture 久留米市草野町 発心山 グライダー山  
         
◎  いしぶみ グライダー日本新記録樹立之地碑 撮影2008/12/16 日本エアラインクラブ 村松邦彦

【事績】 大日本青年航空団福岡支部の河辺忠夫一級滑空士が1941(昭和16)年2月7日から8日にかけて、滞空時間13時41分08秒の日本公認滑空機滞空日本新記録を達成した。

 滑空機は、九州帝国大学佐藤博教授設計監修、前田航研工業 製作の前田式A703 J-1606

 
揮毫 九州大学、久留米大学名誉教授 佐藤 博

発進地点から久留米市街を見下ろす
 

 現地は耳納スカイラインの路肩に30×10cm位の案内表示プレートがある程度の遊歩道優先仕様になっています。久留米方面から入ると左肩にあります。右肩にはあの有名な朧大橋(注)が遠見できます。
 また久留米市草野町草野校区コミュニティセンター(旧校区公民館)には当時の写真が掲示されており、行き方を教えてくれます。草野校区コミュニティセンター TEL0942-47-0002

(注 朧大橋 おぼろおおはし:通行量が殆ど無い道路に福岡県一の大アーチ橋を架け、無駄遣いの典型と される。別名 古賀誠橋)


上記投稿の発端になった日替わりメモ2010/04/02記

○ 九州暴走行 最終報告

 どなたかの感想に「九州での暴走ご苦労さんでした」と書いてあり、まさにその通り2日間で1200kmに及ぶ走行であり、そのうちの1/3は山道の曲がりくねったスピン運転でありましたので、「暴走」を採用です。皆さん佐伯の真似をしないようにね!

 旅行記の最後として、福岡県久留米市の南側に連なる 耳納スカイライン(耳納山、発心山など)暴走行のことを書いておきます。発心山は一名グライダー山とも呼ばれます。それは、昭和16年に河辺忠夫が前田式703ソアラーで耐空3時間余りの日本新記録を樹立した山だからです。その日本新記録樹立之地碑をカメラに収めようと現地へ行ったのですが、麓で聞くと、大変な山道を行かなければならないと言われ、そのとおりでした。

 一度耳納山(370m)の山頂まで行って、引き返すような形で登りの稜線を発心山(697m)までくねくねと走ります。(稜線には道がたくさんあって、地図やGoogle Earthでは分かりませんので、地元の詳しい人に念入りに聞いておかないと迷います。)

 とにかく記念碑がありそうな場所を探しながら走ると、やがてパラグライダーの発進基地が現れました。この晴天なのに人影はなく、仕方なく1人で発進地点まで歩いてみました。



 多分、予科練には不合格であったろうという高所恐怖症の私は、北側の眼下に広がる 筑後平野に眼がくらんでしましい、吹流しのある頂きではほふく前進です。そこに見える石碑に期待したのですが、片手で枯草の根元をつかみ、もう一方の手でかろうじて写した写真を見ると「かっぱ何とか」とあり、日本新記録とは縁もゆかりもない物でありました。しかし、グライダーが山頂発航するには、こんな好条件の土地はあまりないだろうなということだけは震えながらも目に焼き付けた次第です。(収穫はそれだけ)

  
かっぱ何とかのいしぶみ              鷹取城跡 福岡、大分、熊本(阿蘇) 360度の景観が楽しめます

 更に稜線を進みますと鷹取山城跡の山頂(802m)に達し、ここには家族連れもいましたので、記念碑のことを聞きましたが誰も分からず、というわけで、いつまでも山の中を彷徨する訳にもいかず、下山したのであります。

 久留米というとつつじが有名です。この連山にも天然記念物の自生つつじがあり、登山口に当る久留米市草野町では、つつじ祭りで大変賑わっていました。併せて既に桜が五分咲きで、その方の花見客も多いという印象でした。3月21日春分の日

 以上で、九州暴走行の報告を終わります。