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質問箱033 質問16/11/02

 

佐伯海軍航空隊に陸軍第56戦隊の飛燕が展開か?

 
  

質問

 海軍兵学校第72期の方が作られたなにわ会のホームページで、旧日本海軍の佐伯飛行場
について創作された小説「佐伯物語」を読んでみたところ、昭和20年の4月頃に陸軍飛行第五十六戦隊の三式戦「飛燕」17機が海軍佐伯飛行場に展開してたとの記述が有りました。
 「第九章 三男太郎」 http://www.naniwa-navy.com/senki-saikimonogatari-mokuji.html
 著者は「この物語を、事実を下敷きにしつつ多くの創作を加えて書きました。」と明言してますが、実際に第五十六戦隊は佐伯飛行場で作戦行動を行っていたのでしょうか?
 

 

2016/11/04 質問者から回答

 質問を投げかけていて恐縮ですが、調べてみたら直ぐに史実だと判明してしまいました。

 飛行第56戦隊は足摺岬においてB29を捕捉攻撃する戦法をとるため海軍佐伯飛行場に展開したと記載する資料が有りました。

 佐伯海軍航空基地に駐屯し、豊後水道でB29の邀撃を行った陸軍戦闘機隊について記述された本が佐伯市出身(終戦時は小学生)の高木晃治氏によって出版されてます。

 「飛燕 B29邀撃記―飛行第56戦隊足摺の海と空」 光人社NF文庫

 その他にもwikipediaで陸軍飛行第56戦隊飛行隊長 船越明 少佐の解説文で56戦隊が佐伯飛行場に駐屯している記載が有ります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9%E8%B6%8A%E6%98%8E

  三式戦(飛燕)については、松本良男氏の戦記で「秘めたる空戦―三式戦「飛燕」の死闘」  (光人社NF文庫)が有りますが、こちらの内容が何処まで本当の出来事だったのか気になります。例えば三式戦の現地での改修や松本氏が愛機を不時着させて降伏したのが本当の出来事なのか?