HOME・SITEMAP 日替わりメモ 鹿児島県目次
 
 

 

南九州市 知覧特攻平和会館
 館内の展示機飛燕については、或る戦闘機の戦後史
レストイン武家屋敷

:現地に展示中のもの ×:過去のもの :現状不明

A8703 鹿児島県南九州市 知覧特攻平和会館 
          Chiran Peace Museum for Kamikaze Pilots, Minamikyusyu City, Kagoshima Prefecture
       

館内 (撮影許可済み)

◎ 飛燕

 撮影1998/11/30 にがうり

日替わりメモ2014/12/10

知覧の飛燕を日本航空協会に返還  鹿児島市のSさんから情報

 11月26日付け南日本新聞に次の記事がありました。

 [要約] 知覧特攻平和会館では、今夏、日本航空協会から「重要な航空遺産であり、修復して保管展示したい」との申し入れがあり、来年秋にも返還する見通しとなった。撤去後の後には、映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」で作製された一式戦隼の9/10模型を置くことにしている。

 知覧の飛燕が返還されるという 南日本新聞の記事は、歴史派・記録派マニアにとってビッグニュースです。特に、私は世界で唯1機の歴史的航空遺産を本来在るべきところに返還すべきだと主張し、市長や会館に手紙を出したりしていたものですから、やっと希望が受け入れられたのかという感慨があります。


日替わりメモ2015/01/06

〇  知覧の飛燕を各務原市に 公式発表

 予告してきました飛燕について、昨日、日本航空協会会長野村吉三郎氏が年頭の挨拶において次のように正式に発表しました。知覧特攻平和会館館内での隼との交換時期、即ち飛燕の搬出時期は本年秋が予定されております。

 本協会が所有しております三式戦闘機「飛燕」二型は現在知覧特攻平和会館に展示させていただいておりますが、航空遺産を次世代に伝える取り組みの一環として、今年後半から川崎重工業様のご協力を得て約1年間の予定で修復を計画しています。修復後はかかみがはら航空宇宙科学博物館に展示させていただく予定です。

 

◎ 疾風 撮影1998/11/30 にがうり
◎ 三菱零式艦上戦闘機52型丙 A6M5C

撮影2001/12/11 佐伯邦昭

まぎれもない零戦52型丙(A6M5C)
 最大量産型である零戦52型の大きな特徴のひとつは中島栄21型エンジンの排気管がそれまでの集合排気管から、前後2本のシリンダー毎にまとめられて7本の推力式単排気管になったことです。排気管というプレートの上にある二股がそれです。 

プッシュロッドカバーが割れて中のロッドが見えます。また、翼の日の丸やプロペラハブの塗装も残っています。52型の主翼の20mm機銃の外側に13ミリ機銃2挺を増設するなどしたのが52型丙で、この機体はまぎれもなく零戦52型丙(A6M5C)です。

◎ 光3型エンジンとプロペラ

撮影2001/12/11 佐伯邦昭


館外

◎ 富士T-3 81-5502

81-5502の経歴 

1978/04 c/n002 2号機 航空自衛隊へ引渡し  81-5502 
2005 第12飛行教育団で用途廃止
2005/05 知覧特攻平和会館屋外に展示

2007年 撮影2007/01/09  永野修一


 


2006年塗装変更 撮影2006/01/03 HAWK
 


2005年新設 撮影2005/06/26  神戸秀明

× ノースアメリカンT-6G 52-0120

52-0120経歴 

1955/10/05 USAF51-5045 航空自衛隊へ引渡し  52-0120 
1965/05/01 用途廃止
1975頃 特攻遺品館に屋外展示
1987 知覧特攻平和会館(改築)と改称
2005 T-3を展示するために場所を移動
2006 撤去 
理由:元米軍機であるため館にふさわしくないとのこと

撮影1977/10 伊藤憲一


撮影2001/12/11  佐伯邦昭


撮影2006/01/03  HAWK

日替わりメモ2012/01/08

〇  知覧特攻平和会館にあったノースアメリカンT-6の初期の写真

 34年前の旅行記念写真で、既に故人もおられますが伊藤さんの許可を得て人物をそのままで掲載しました。
 ノースアメリカンT-6は、1975年頃に知覧市が旧陸軍関係者とともに現在の特攻平和会館の前身の特攻遺品館や平和観音を設けた頃に、航空自衛隊から借り受けて展示したものと思われますので、1977年撮影のこの写真は、知覧での初期のものとなります。貴重な記録です。

 爾来、30年余りにわたって日の丸練習機として馴染まれましたが、敵国製の軍用機を置くのはふさわしくないという理由で、防府の富士T-3と交替させられたということです。その撤去直前の2006年の写真では風雨による痛みや汚れもない姿なので、陸軍関係者の気持ちは分かるとしても、航空遺産の見地からは残念だったとしか言いようがありませんね。

 映画用に作られたがらんどうの隼も置かれていますが、そんなものよりは、きちんと米国と自衛隊の歴史説明をつけて実機を展示する方がよほど理に適っていると思いますが、皆さんは如何ですか?

 

○ 一式戦闘機隼9/10模型 

撮影2007/09/21 MAVERIC




撮影2007/04/23 幸田恒弘
 
 


◎ 三角兵舎と軍用機残骸 
撮影2007/09/21 MAVERIC
 

 

 

 

A8708 鹿児島県 Kagoshima Prefecture  南九州市知覧 レストイン武家屋敷(知覧平和特攻会館前)
                           
       
◎ レストイン武家屋敷前のプロペラ 撮影2001/05/18  ogurenko