2018/08琉球新報
ホテルや旅行会社など観光業界に多くの人材を送り出している大阪観光大学(大阪府熊取町)は27日までに、沖縄キャンパスを設置する方針を決定した。ホテルなど観光施設が多く立地している名護市や恩納村にキャンパスを設置予定で、2019年4月の開学を目標としている。同大と提携する海外の大学から留学生を迎え入れ、県内でレベルの高い観光人材を育成する。
沖縄キャンパスには、同大観光学部のサテライト校舎と航空機操縦士コース、外国人留学生が日本語を学ぶ「日本語別科」を設置する。観光学部と操縦士コースは沖縄や大阪などで授業を受けられる。将来的には県内で全ての単位を取得できるようにする。日本語別科は県内で全カリキュラムを修了できるといい、19年4月に先行して開学し、1学年40人程度からスタートする考え。沖縄キャンパス開設の理由について同大は、世界的に展開するホテルが立地しているなど、観光面でのインフラが充実していることを挙げている。海外の提携大学から迎えた留学生が県内で日本語や接客の技術を学び、就職につなげることで人材不足を解消することも期待される。同大学観光学部の教授陣と県内の観光関係者がセミナーなどを通じて交流し、地域の発展に結び付けることも視野に入れている。
沖縄キャンパス開学に向けた準備室はすでに名護市内に開設している。今後は用地取得や校舎の建設、地元自治体との調整などを進めていく。 (平安太一)