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航空歴史館

旧 熊谷陸軍飛行学校桶川分教場の建物など

 

A3346-5 埼玉県桶川市  旧熊谷陸軍飛行学校桶川分教場
        Okegawa Branch of Kumagaya Army Air School, Okegawa City, Saitam Prefecture
    



 

 荒川のホンダエアポート 滑走路は、かっての熊谷陸軍飛行学校桶川分教場の滑走路を下流に向かって拡張したもので、これをはさんで対岸の西北(桶川市)側に 熊谷陸軍飛行学校分教場の建物が設けられ、東南側(川島町、現ホンダ航空)側に格納庫がありました。

桶川市側の熊谷陸軍飛行学校分教場配置図


川島町側 埼玉県防災航空隊前の堤防に残る格納庫の基礎  撮影2015/06/16 YS45


 

 分教場の建物などは、陸軍飛行学校遺跡としては唯一現存するもので、2014年以来桶川市役所が保存整備を進めるための調査を行っています。

 分教場の来歴や敷地の詳細は、桶川陸軍飛行学校を語り継ぐ会及び桶川市ホームページに詳しいので、そちらをご覧ください。
http://www.okegawa-hiko.jp/  http://www.city.okegawa.lg.jp/shisei/46/172/p002125.html


分教場跡入り口


宿舎 戦後は引揚者住宅となった






守衛棟


車庫



便所


弾薬庫



九五式練習機のフレーム


スピナー 爆撃機用?


九二式電話機

九二式電話機の思い出参照








 

日替わりメモ 7月7日

〇 旧熊谷陸軍飛行学校桶川分教場の建物 など

 戦後、海外からの引揚者を住まわせた旧軍の兵舎は全国に無数と言えるくらいありました。例えば、世田谷区の三宿にも何棟かあって昭和25年頃、満州で近所に住んでいた家族を尋ねていった記憶があります。今は、その痕跡もないでしょうね。

 旧熊谷陸軍飛行学校桶川分教場は奇跡的に残っていました。引揚者住宅として手が加えられている面もありますが、1937(昭和12)年からの分教場の面影は十二分に残しているようです。

 そこで働いていた整備兵の方などによるNPO法人の熱意もあって、桶川市役所が、残る陸軍飛行学校の唯一のものとして保存に着手しました。もう、古い映画でしか見ることができない木造兵舎の実の姿に復元されれれば、赤トンボで青春の喜怒哀楽を過した父祖たちも天国で喜んでくれるのではないでしょうか。