陸上自衛隊霞目駐屯地の近くに住んでいる関係で、幼少のころから陸自機は近い存在でした。その幼少のころに見た初期世代の機体、L−19A、LM−1、H−19Cは衝突防止灯を装備していなかったためか、ナビゲーションライトを、今の不動光とはちがい、点滅させていました。その点滅のしかたが、機種により様々でした。記憶をたどって図面でで説明します。
その中で、特記事項を最後に記します。
・ L−19A
≪右舷灯(緑)・左舷灯(赤)・尾灯(白)≫が一緒に点滅。
・ LM−1
≪右舷灯(緑)・左舷灯(赤)≫と≪尾灯(白)、前脚扉灯2灯(白)≫が交互に点滅。
前脚扉灯は扉が開いているときにのみ点灯。輝度は尾灯より低い。
・ H−19C
≪右舷灯(緑)・左舷灯(赤)・尾灯(白熱白色、以下、白)≫と≪胴体灯3灯(白)・尾灯(赤)≫
が交互に点滅。
・ UH−1B
≪右舷灯(緑)・左舷灯(赤)・尾灯(オレンジ)≫と≪胴体灯3灯(白)≫が交互に点滅。
H−19Cに似ています。UH−1Bは衝突防止灯がありますが、ナビライトも、よく点滅させていました。
・ UH−1H/J
≪右舷灯(緑)・左舷灯(赤)・尾灯(白)≫が一緒に点滅。胴体灯3灯は不動光。
L−19Aに似ています。
H/Jになると、飛行中、点滅させていることはまずありません。ただ、地上運転中など点滅させているのを見たことがあります。整備員との通信などで使うのでしょうか。
特記事項
(1) H−19C尾灯は白と赤の2灯となっていました。
編隊飛行で前の機体はよくナビライトを不動光にしていましたが、白と赤が点灯するため、
少し赤みがかった白に見えました、胴体灯の白と区別がつきました。UH−1Bもその流れ
かわかりませんが、尾灯のレンズは無色透明(つまり白)でなく、オレンジ色(琥珀色?)に
なっていました。飛行中も胴体灯の白と区別がつきました。
(添付画像は、霞目に展示されている41569号機の尾灯です。オレンジ色となって
います。(画像では赤にみえますが、赤ではありません。))
尚、そのあとのUH−1HやJは白色となっています。
航空法では、尾灯の色は白熱白色と規定されていると思いますが、この当時は
違う規定
だったのでしょうか。そこが疑問です。
(同時期の空自機T−33A、F−86F、F−104Jも写真または用途廃止機を見ると、白と赤
(又はオレンジ)の2灯が付いていたようです。)
(2) 同時期の陸自機H−13H/KHも衝突防止灯がついていませんでしたが、なぜか点滅させ
ていませんでした。
(3) LM−1のプロペラのすぐ下に、正面方向に強い赤い光(不動光)を出す指向幅の狭いライ
トがありました。衝突防止灯の役目を果たすものだったのでしょう。
当時と同世代の他の機種はそれぞれ、どうなっていたか知りたいものです。
それから、UH−1H/Jは今も見ることができますが、胴体灯がやけに明るい感じがします。
B型もそうだったと思います。それについて私が感じていることを別途、報告します。