HOME  SITEMAP 日替わりメモ 航空歴史館技術ノート 

TOP

航空歴史館技術ノート

  

宇宙作戦隊 レーダー施設について

古谷眞之助

2022/07/02 

 古谷さんから 第2宇宙作戦隊 レーダー施設建設中の情報と写真をいただきました。

 『過日、下関市に行った際に、今年度に航空自衛隊防府北基地内に新編される第二宇宙作戦隊のレーダー施設の建設状況を近くから撮影したので添付します。  
 ここはかつて海上自衛隊の潜水艦用超長波無線局として使用されていた場所ですが、今度は航空自衛隊に使用されることになるわけです。 その当時から何とも分からない不思議な施設でした。
 海自小月航空基地は目と鼻の先ですが、ここから防府北基地までは直線距離でも40kmは離れています。 たぶんすべてリモートで運用するのではないでしょうか。
 地元山陽小野田市埴生の市民に説明会を実施していますが、その時の配布資料で配置図が良く分かります。』 古谷眞之助
 
  市民説明会資料リンク 「山口県山陽小野田市における宇宙状況監視レーダー設置について」

  撮影2022/06/27  全景  古谷眞之助
  

  撮影2022/06/27  レーダー施設  古谷眞之助
  

  撮影2022/06/27  電源施設  古谷眞之助
  

 撮影方向補足 (Google Map)  (編)
  

編集部補足:
 今回の施設は直径約13mのパラボラアンテナが6基も並ぶということですがレドームの工事が完了すると中は見られません。 見られるのは工事中だけと思われます。
 6基ということで同時に補足できるのは6個の目標物ですね。 逐次目標物の場所を特定しながら次々と目標物を変えての監視となるのでしょう。
 リンク資料の中で6ページ左下に今回のイメージということでアンテナがレドーム内に収まっている絵が入っています。 太陽光による熱の問題の解消や外からどこを向いているのか判らないというメリットがありますね。

2022/10/08~09にかけて古谷さんから現在の工事進捗が判る写真を頂きました。

  撮影2022/10/09   全景  古谷眞之助
  

  撮影2022/10/08   レーダー施設  古谷眞之助
  

  撮影2022/10/09  電源施設  古谷眞之助
     

 レドームの構造材ですが、シート状の素材が使用されていることがわかります。
 レーダーサイトなどに使用されているハードタイプの素材と比べて耐久性が心配な気がしますが、東京ドームの天井のような素材が使われ耐久性があるものなのか気になるところです。(イガテック)
  レドーム部拡大写真
  

 2023/02/02に古谷さんからほぼ出来上がった状態の写真を頂きました。

 「1月末に下関に行く用事が出来たので、その後の「第2宇宙作戦隊 レーダー施 設」の建設状況を確認してきました。
 ほぼ完成のように見えます。 撮影場所は、山陽自動車道、埴生ICの料金所を出て直ぐのところで、以前のもの とほぼ同じです。
  また防府北基地内にも「第2宇宙作戦隊」の入る建物が建設中のようです。防府市の説明によれば、この部隊は平成4年度内に20名規模で発足するとあります ので、両施設は最後の追い込みというところでしょうか。」 古谷眞之助

 併せて 航空自衛隊防府基地のある防府市広報のリンクを紹介いただきました。 リンク
 内容は令和4年度内(2023年3月末まで)に防府北基地へ第2宇宙作戦隊が新編されるということです。

  撮影2023/01/31  レーダー施設  古谷眞之助
  

   撮影2023/01/31  電源設備(左手前)とレーダー施設  古谷眞之助