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航空歴史館いしぶみ 掲載15/06/18
追加15/06/21


日本に来たコードロン航空機について

 フランスのコードロン兄弟が手掛けた航空機は、日本では、パリ〜東京間100時間以内懸賞飛行のシムーンがよく知られていますが、陸軍機のコードロンG6などもあり、それらをまとめて紹介してみます。(佐伯邦昭) 

コードロン シムーン

まえがき

アンドレ ジャピー機

 佐賀県神埼市  脊振ふれあい会館 ジャピー機遭難関連資料

 脊振山 ジャピー機遭難之地碑

 東京都港区 航空会館 ジャピー機方向舵

マルセル ドレー機

 高知市 マルセル ドレー機不時着の地碑

 コードロン G6 戊式1型練習機

 コードロンC-109、C-161軽飛行機

 

 

まえがき

 1936年、フランス航空省は、航空機の振興と長距離飛行路線の開拓を目的としてパリ〜東京間100時間以内の懸賞競技を実施しました。
 これに、アンドレ ジャピー操縦士、マルセル ドレー操縦士(同乗ミケレッチ機関士)、ラカーズ操縦士の3人が応募し、使用機はいずれもコードロン シムーンでした。

 アンドレ ジャピーは1936年11月、マルセル ドレーは1937年5月、ともに香港から日本に到達しながら、あと一歩のところで天候不良のために墜落し、これをみた航空省はラカーズの出発直前に中止命令を出して競技を取止めたのでした。

コードロン C635 シムーン (Caudron C635 simoun) 
記号 ドレー機F−APMS ジャピー機F−ANXA
【主要諸元】
 エンジン:ルノー・ハンガリ6Q空冷式倒立直列6気筒220馬力
 全幅:10.4m 全長:9.15m 全高:2.15m 主翼面積:16u 自重:855s 全備重量:1.350s 最大速度:310q 巡航速度:280q 着陸速度:90q上昇限度:7.300m 航続距離:1.230q 座席:4
【構造】
主翼:2本桁木造合板張り。表面は羽布張りで滑らか。両翼補助翼から胴体にかけてフラップを設けて速度範囲を大きくしています。胴体は両側面はスプルースのガーダー、上面と下面はジュラルミンの骨格にマグネシウムをかぶせた木金混合製で、全体を羽布で覆っており、4個の座席背後に貨物室があります。

Musee de l'Air et de l'Espace  撮影2015/01/11 eaglet


キットはフランスのエレール(Heller)1/72 製作:かつお

 

 

アンドレ ジャピー機関係  脊振ふれあい会館

 

A8206 佐賀県神埼市脊振町広滝 脊振ふれあい会館
     Sefuri Community Hall, Kanzaki City, Saga Prefecture

◎ 脊振ふれあい会館(2階)資料室 資料提供:神埼市役所脊振総合支所産業建設課 大坪さん

    

ジャピー機の尾翼先端

同 切り口側


東京都港区新橋の航空会館1階にある部品との合成


ジャピー機の羽布 箇所は不明




九州大学第二病院(現佐賀県立病院)退院記念写真


脊振小学校でのジャピー氏歓迎会のスナップ


   ジャピーの郷里 フランスボークール市長から脊振村長への手紙
   

脊振村史 1994(平成6)年刊行より


 

ジャピー機遭難之地碑

A8206 佐賀県 Saga Prefecture 神埼市脊振山

    
 卑弥呼も見ていた脊振山 
     吉野ヶ里遺跡に2000年後に再現した物見櫓から真北 約12000メートル 撮影2010/03/21
     

◎ 神埼市脊振山 ジャピー機遭難之地碑 撮影2010/03/21 佐伯邦昭

長崎自動車道東脊振インター方面からの道路、頂上まで5.5kmの表示付近
   

車道から10mほど降りた地点に建立されている碑
 

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航空会館

A3603-1  東京都港区 航空会館
             
Japan Aeronautic Association, Minato-ku, Tokyo Metropolitan     

◎ ジャピー機の方向舵 6階廊下 撮影2002/07/04   佐伯邦昭

 1936年、パリ〜東京間懸賞飛行で東京を目指していた仏人ジャピーは成功を目前にして九州の背振山に墜落遭難しました。九州大学医学部で治療を受けた同氏が記念に残した方向舵を同大学航空工学科の佐藤 博名誉教授より寄贈されました。


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マルセル ドレー機 関係不時着の地碑

A7401-6 高知県 高知市春野町東諸木
        Malsel Dore Monument, Kochi City, Kochi Prefecture     

◎ 春野町戸原海岸 マルセル ドレー機不時着の地碑  かつお  

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コードロンG6 陸軍戊式1型練習機    戊式


 1921(大正10)年に日本陸軍が最初の爆撃隊を編成したファルマンF-60丁式2型爆撃機の夜間訓練用として、コードロンG6を数機購入し、戊式1型練習機と名付けました。双発の練習機としても日本で初めてで、1923(大正12)年まで使われたということです。

冩真日本軍用機史 1940年海と空社刊


日本の航空50年 1960年酣燈社刊


 

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コードロンC-109、C-161軽飛行機軽飛行機


 
日本の航空50年 1960年酣燈社刊


日本の航空50年 1960年酣燈社刊

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