2019/12/07 tamaさんから
スピンシュート本来の目的は
、回復不能な機動に(フラットスピン等の)に突入したさいに、スピンシュートを開き操縦可能な状態に戻す目的です。単純な失速状態からの回復のみではありません、特に危険で回復不能な機動(フラットスピン等の)からの回復を主眼とします。
また
、スピンシュートの使用は、高度を十分に取り回復不能機動に入った場合使用されます。
低高度で開傘した場合には即墜落の恐れがあります。
F-2Bに取り付けられたスピンシュート
撮影2019/11/10 岐阜基地 山本晋介
Fー2の場合スピンシュート取り付け可能なのは101号機のみで、スピンシュート取り付けのため機体後部の強化及びスピンシュート取り付けのための部品(フレーム前方垂直尾翼下部&スピードブレーキ前方。フレームを除く此の部分は機体側に恒久的に取り付け。映像の機体周囲を見ると、強化部分が見られます。)が機体に取り付けられています。
取り付け
は、通常のドラッグシュートを取り外し、ドラッグシュート取り付け部にカバーを取り付け(スピンシュート前方の垂直尾翼下方の白い部分がカバーです、通常のドラッグシュートより
この部分が短くなってます。)また、スピンシュート本体を取り付けるためにトラスフレーム(トラスフレーム自体は取り外し可能)を付けています。
トラスフレームに付いている黒い配線はスピンシュートを作動させるためのC4火薬(スピンシュート本体前方の銀色の部分に内蔵)発火のための配線です。
またスピンシュートの確実な作動のため、レドーム内にスピンシュート用のバッテリーが増設されレーダーは取り外されています。飛行領域拡大の試験時はデータ取得のため、標準ピトー管(長いピトー管)を取り付ける事が多かったです。