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質問箱046

質問18/07/01
追加18/10/18

 

ノースアメリカンF-86の主翼の接続構造について 

 

試論その1 T.O.1F-86F-4 Assembly Listから読み解く 
現物による接続構造の確認

 

 

  1963年に航空自衛隊第5航空団のノースアメリカン F-86F 82-7755機が飛行中に左翼が根元から折れるという事故が発生しました。

 F-86F-40-MIT   82-7775 7775
1958/02/18 c/n238-5 US556-2777  第5航空団第10飛行隊配備
1963/03/02 第10飛行隊 宮崎市に墜落

航空情報1963年4月号

 知り得る情報がこの記事しかありませんので、原因究明の結果など不明ですが、どのように折れたのか興味があります。

 F-86の主翼は、中央翼と左右翼の3枚構造で、それぞれをボルトで接続しており、その部分が折れたものと推定されます。

 機体の中でも最も力のかかる部分ですから、アメリカで初めて後退翼を採用した実用遷音速ジェット戦闘機として、そこは綿密に計算をして設計していることでしょう。

 図の赤丸部分をどのように接続しているのか、実際に整備に当った方、ご教示ください。

 

2018/07/05  試論その1 Blue1試論その1

T.O.1F-86F-4 Assembly Parts Listから読み解く

 ヒントは、図面やキットに見られる主翼部付け根にある一列に並んだディテール。 そして以前家具をばらした時に取って置いたボルトとナットの特殊ボルトの形状。 

 パーツ構造図に胴体部の取付BOXと、左翼が描かれており、しかも、接続ボルトも詳細な描かれています。ボルト数は、丸メカ17(1979/07発行)によると上が30本、下が29本、前後はそれぞれ6本で、取付の向きは、上面(赤)は中央翼側にナット、外翼側にボルト、下面(青)はその逆になっています。

T.O.1F-86F-4 Assembly Parts List  着色 Blue1


 

 丸メカ17(1979/07発行)の”F86F CLOSE-UP 翼”のページに注目すべき解説があります。

 〜 このボルト着脱方式が構造上のしいてあげれば本機の短所だそうで、特に後部の3本のボルトは早めに交換するそうだ。

 82-7775機の左翼が付け根から折れた原因に大きく関係があるように思えますが、如何でしょうか。
 

現物による接続構造の確認 大石治生   日本文理大

 2018年10月13日8日本文理大学学園祭において、細部を見てきました。

 

主翼接合部の様子は下記写真の通りで、主翼の上面側は
    胴体側→ ナット  
    主翼側→ ボルト
下面側は
    胴体側→ ボルト  
    主翼側→ ナット
となっており、右翼下面取付部の添付写真を見て分るとおり、ボルト取付側の座面は曲面となっていました。
 また、接合部は削り出しの部品を使用してますが、主翼側の接合部部品と翼本体との接続部分(左翼上面の画像)で上面側と下面側でリベットやボルトの数が異なっているのが不思議でした。
 胴体右翼取付部下面の画像を見ると、メーカーが製造時に記入した管理番号やかし担保期限などの文字を見ることができます。

右翼上面

右翼上面取付部

右翼下面取付部

胴体右翼取付部

胴体右翼取付部下面

胴体右翼取付部下面の画像より_かし担保期限(画像上下反転)

胴体右翼取付部後側

胴体右翼取付部前側



左翼上面

胴体左翼取付部中央部