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A3601-4 東京都千代田区 靖国神社
      Yasukuni Shrine、Chiyoda-ku,
Tokyo Metropolitan
 三菱零式艦上戦闘機52型

 河口湖自動車博物館でふたつの機体から復元し、2002/07靖国神社に奉納しました

20ミリ機銃更新

 河口湖自動車博物館館長の話しでは、今までの20mm銃身はパイプ溶接でリアリテイーに欠けていたので実物どおりムクから削りだしの銃身に替えたそうです。河口湖飛行館展示零戦52も同じに替えてありました。(2010/08/20記 にがうり)

撮影2010/08/03 古谷眞之助
 


撮影2002/7/21  ogurenko



着艦フック装備
  河口湖自動車博物館で披露された時には 見えませんでした

撮影2003/10/03  杉浦博                                                撮影2001/08 河口湖自動車博物館

龍ヶ崎飛行場で売り出された零式艦上戦闘機 三菱4240

 当時の情報を知る方から連絡がありました。個人が買って、阿見町へ持ち帰り、後部胴体が無いので鉄板の板金加工でそれらしく造ったとのことです。それを河口湖の原田さんが買い取ってレストアし、部品をかき集めたりして 52型に仕上げ、靖国神社へ奉納した零戦がそれに該当する模様です。

・ 零戦にトルク対策のオフセットは無い
 以前、靖国神社遊就館の展示を真後ろから見て、トルク対策のために垂直尾翼右側にオフセット(ふくらみ)が付いているのではないかという議論がありました。しかし、原田さんがブリキの後部胴体を撤去して新しく造ったのだとしたら、もともと図面にも無いふくらみを付ける訳がなく、遊就館のは眼の錯覚、もしくは本当に膨らんでいるとすれば作業の誤りで片付けられるのかな!
技術ノート参照

 

2004/01/24 零戦の着艦フックについて 大石治生さんから

 零戦の着艦フックに関してですが、零戦では62型に至るまで装備されていたようです。

 フック自体は胴体内に引き込まれてますので、下側から観察しないとなかなか見え難いのですが、戦時中に撮影された機体や現在の復元機でも操作用のワイヤーが緩んだ為か、フック先端の鉤の部分が少し機外に露出している写真が52丙型や62型でも見受けられます。

 靖国神社に奉納された「81-161号機」に関しても、河口湖の博物館展示時でもフック部分と鉤の出っ張りが見えますので、奉納後にフックを引き出したのか、自然とワイヤーが緩んで機外に露出して目に付くようになってしまったのではないでしょうか?

 零戦では11型で試験的に着艦フックを装着した機体では、胴体に引き込み用の凹みや切れ込みが無かった為に外部に露出した姿で装備されていました。

 「81-161号機」は381空で使用された昭和18年製造の52型の初期型を復元しています。実際の「81-161号機」の当時の写真は、現在入手し易い資料では歴史群像シリーズ「零戦パーフェクトガイド」の46ページに掲載されています。

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 アツタ二一型水冷エンジン 

撮影2009/03/30  金澤理勝


 

◎ 空技廠 艦上爆撃機 彗星 

陸上自衛隊木更津駐屯地格納庫での復元作業 撮影1980/10/10  GETA-O

1981/4/23放映の日本テレビ木曜スペシャル案内はがき


撮影1996/04/08  にがうり

撮影2009/03/30  金澤理勝

◎ 空技廠 特殊攻撃機 桜花レプリカ 撮影1996/04/08  にがうり

×  靖国神社にあった海軍機上作業練習機 九州飛行機・白菊の前部胴体  撮影1988/01/02  ELINT人

 昭和の末期に靖国神社の遊就館前に、ブルーシートをかけられた「白菊」の前部胴体が置かれていました。その後、この機体は展示されていません。私は神社の何処かに保管されていると思ったのですが、2001年に靖国神社参拝の折、宮司に尋ねたところ、「その機体は、メナードから預かっていたもので、メナードに返却した」という答えでした。その後は何処にも展示された形跡がないので、ちょっと気になりました。捨てられてしまったのでしょうか?
 とりあえず、私の知り合いのNさんが1988/1/2に撮影した写真を添付します。部分撮影で、判りにくいかも知れませんが、参考までにどうぞ。 (2002/8/13記 ELINT人 ) 

 白菊のソリッドモデルを作ったことがあるかつおさんに写真を見てもらい、説明をつけました。模型の写真はその下にあります。皆さんの考えもお知らせください。   (佐伯邦昭) 

 @ これはとくに説明の必要は無いが右端のカバーされている所にエンジンマウントが付く。          A 左主翼後縁取り付け部下に窓があり、その後(右)に昇降口ドアがあるが、この写真では封鎖されている?

B 機内最後部。上のタンク右端にキャノピー開口部の後端が僅かに見える。ハンドルは位置関係からフラップ操作用のスクリュウジャッキでは?
C Bのやや前より後方を。左舷側の窓(右には無い?)。正面最下段のフレーム左端にBのハンドルが見える

D いうまでもなく左主脚で翼桁に付いているのがよく解かる。


E スポーク式でタイヤにはトレッドがある。高知市の同型機車輪とは全く異なる。高知県A7405参照
「白菊のソリッドモデル」 かつお

 10年ほど前のことですが元整備兵の知人に「白菊」の模型をせがまれました。しかしこんなマイナー機はキットが発売されていません。「恩に着る」とまで言われて、結局正確そうな図面があったので何十年ぶりかで1/48のソリッドモデルを作りました。材料はホウの木でキャノピーも自作、脚はストラットから車輪までありあわせの3種類の寄せ集めです。カウリングはF4Uコルセアのものですが、大きすぎたので縦割り4分割して調整しました。

高知海軍航空隊で訓練に使われていた白菊は知覧経由で特攻の華と散りました 高知県A7404-5