これは、P-3C及び
P-3C UPDATE Iに装備されていた低光量テレビ(LLLTV=Low
Light Level TV) AN/AXR-13のカメラを収容するポッドです。
初期のP-3C及びP-3C
UPDATE Iの右内翼下面に装着されていました。
対称位置にはESMポッドを装着していました。
注意書きにも窓の後面には反射防止コーティングがされているとあり、それに伴う手入れ法が書いてあるのでまちがいないと思います。
P-3C
UPDATE II 以降は機首のレドーム後方下面に引きこみ式のFLIR(Forward
Looking Infra-Red)ターレットが装備されたので、AN/AXR-13は取り外されました。
海上自衛隊のP-3CはUPDATE
II.5以降の機体ですので、AN/AXR-13を装備したことはありません。
どこから入手したものかわかりませんが、米海軍の放出品にまちがいないと思います。
先端部分(やや斜め下を向いている)にはカバーが掛けてあるようですので、これを取り外すとガラス窓があるはずですが・・・。
海上自衛隊が導入したP-3Cの形式では、既に機首後方下面に引込式のターレットに改良されポッドは廃止されたそうですから、US
NAVYの初期P-3Cでないと見られません。その写真を回答者の山内秀樹さんから見せて貰っていますが、地上の写真では実にみづらい位置にあってよくわかりません。こんなところだろうというのを側面図に赤で入れておきました。飛行中を斜め下から写したものをお持ちの方は提供してください。
いずれにしても、これを手に入れた喫茶AVIONのご主人は、失礼ながら正体をご存知なかったのではないでしょうか。中にテレビカメラが入っていれば実に高価な骨董品になりますね。どなたか教えてあげてくださいな。
証拠写真 1973/10 入間基地 国際航空宇宙ショーにて PAPPY p
P-3C 158210 VP-47 RD-6