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航空歴史館技術ノート 掲載10/04/09
 

P-3Cの低光量テレビのカメラを収容するポッド

 

 

横浜市緑区 旧喫茶AVIONの店頭にあった物件

撮影2010/03/08 MAVERIC

 貼られているシール
       

 

 

 

 

 


2010/04/09 P-3の低光量テレビカメラを収容するポッドです   山内 秀樹

 これは、P-3C及び P-3C UPDATE Iに装備されていた低光量テレビ(LLLTV=Low Light Level TV) AN/AXR-13のカメラを収容するポッドです。

 初期のP-3C及びP-3C UPDATE Iの右内翼下面に装着されていました。

 対称位置にはESMポッドを装着していました。

 注意書きにも窓の後面には反射防止コーティングがされているとあり、それに伴う手入れ法が書いてあるのでまちがいないと思います。

 P-3C UPDATE II 以降は機首のレドーム後方下面に引きこみ式のFLIR(Forward Looking Infra-Red)ターレットが装備されたので、AN/AXR-13は取り外されました。

 海上自衛隊のP-3CUPDATE II.5以降の機体ですので、AN/AXR-13を装備したことはありません。

 どこから入手したものかわかりませんが、米海軍の放出品にまちがいないと思います。

 先端部分(やや斜め下を向いている)にはカバーが掛けてあるようですので、これを取り外すとガラス窓があるはずですが・・・。


日替わりメモ2010/04/09から転記

 海上自衛隊が導入したP-3Cの形式では、既に機首後方下面に引込式のターレットに改良されポッドは廃止されたそうですから、US NAVYの初期P-3Cでないと見られません。その写真を回答者の山内秀樹さんから見せて貰っていますが、地上の写真では実にみづらい位置にあってよくわかりません。こんなところだろうというのを側面図に赤で入れておきました。飛行中を斜め下から写したものをお持ちの方は提供してください。

 いずれにしても、これを手に入れた喫茶AVIONのご主人は、失礼ながら正体をご存知なかったのではないでしょうか。中にテレビカメラが入っていれば実に高価な骨董品になりますね。どなたか教えてあげてくださいな。


証拠写真 1973/10 入間基地 国際航空宇宙ショーにて PAPPY 

P-3C 158210 VP-47 RD-6