2 館内写真の掲載不許可の経緯
(1) 2003/09/03記 河口湖自動車博物館の館内写真は正式許可をとってから
河口湖自動車博物館を主宰する原田信雄さんの古典の自動車と航空機の収集・復元・保存にかける熱意と実績は、まさに日本の第一人者と言っても過言ではないでしょう。
「ヒコーキ雲」にもその一端は紹介してきましたが、撮影と発表という面でいまひとつ原田さんの真意を測りかねております。堂々と発表されているホームページもないわけではありませんが、個人の力であれだけの仕事をしておられるものを無断で掲載するのは失礼ではないかと私は考えております。
一方で、私の手元には、過去3年間の夏季特別公開で皆さんが撮影した記録が400枚近く寄せれており、その全貌とまではいかなくとも貴重な旧日本軍のエンジンなど紹介したいものがたくさんあります。
そこで、とりあえず、問題のない館外の航空機だけを発表し、館内の航空機及びエンジン類などについて
も掲載できるように、原田さんに許可をお願いしております。
(2) 2003/09/04 河口湖自動車博物館の館内写真は残念ながら不許可
河口湖自動車博物館企画部の神田という署名で次のとおり返事がありました。
佐伯様
ホ-ムペ-ジの写真記載につきお問い合わせを頂きまして、有り難うございます。
今年以後の開館の予定は未定となっております、又、近々移転の予定もありえます。
皆様が来館されますと、御迷惑をかけますので、内部の写真はのせないでください。外部の写真は問題ありません(12-3月までは雪の為閉館しております)
せっかくお問い合わせをいただきましたのに、すみません。
河口湖自動車博物館企画部 神田 |
理由がよくわかりませんが、不許可になった以上残念ながら従います。
ただし、どことは言いませんが盛大に掲載されているホームページもあり、これらにも同じ対応をされないと、正直に従ったホームページの読者だけがバカを見ることになります
。
正しい航空思想の普及という観点からは、ホームページ上から館内写真を抹殺してしまうのは愚かなことだうし、来館者に迷惑をかけるというのなら「行っても見ることはできない」旨の注釈を付けさせれば済むことだと思うのですがね。
(3) 2004/08/14 再び河口湖自動車博物館の問題について
この問題の反響は大きいです。もう一度許可申請をしてみたらいかがかというアドバイスが何通もきました。皆さんありがとうございます。河口湖自動車博物館企画部の神田さん(去年、掲載拒否の回答をしてきた人)へ
もう一度申し入れてみましたが無視されております。(14日6時現在)
私は原田氏にお目にかかったことはなく、間接的な話しではありますが、何年か前は撮影禁止、次はカメラバッグなど持ち込まなければ撮影OK、今年は撮影も発表も自由だとか聞き及びます。この施設は公のものではありませんので、
私がどう矛盾を感じようとも個人管理者の自由です。
同じようにこちらも自由な立場ですから、私は、あの回答が撤回されない限りは頭を下げてまで掲載許可をお願いする気持ちはありません。余分なことを付け加えさせていただくなら、河口湖自動車博物館はインターネット航空雑誌ヒコーキ雲に脅威を感じているから、拒否なのでしょう。
(4) 2007/08/30 進展なし
インターネット航空雑誌ヒコーキ雲制作者として初めて訪問しました。バッグ持ち込みも撮影も自由ですた。しかし発表について、受付の男性に聞きましたら、飛行機館公式ホームページにメールアドレスが書いてあるからそこから聞いて貰いたいとのことでした。帰宅して公式HPを何度ひっくり返してみてもアドレスは見当たりませんで
した。
更に、自動車館の方でトイレを拝借するついでに原田館長がいらっしゃるかどうか尋ねましたら、来客中で30分待ってくれということでしたが、残念ながら東京に帰る時刻が迫っているため、お会いするのは断念しました。
よってホームページ掲載については進展がありません。
(5) 2009/08/21 進展なし
MAVERICさんが、受付の職員に質しても要領を得ず、別の職員に「写真を載せているサイトがあるが、許可しているのですか」と聞きましたら、「聞かれたらダメというしかありません」との答えだったそうです。
よって、館内写真をインターネットで発表してはいけないという館の方針に変更はないものと判断し、インターネット航空雑誌ヒコーキ雲への掲載は控えさせていただきます。
(6) 2011/08/11 日替わりメモから転記
零戦談話室さんの方で、河口湖自動車博物館飛行機館の館内撮影やホームページへの掲載について、多少の議論があって、その中に、原田さんがホームページへの写真掲載そのものは認めていると受け取れる書き込みもあります。
しかしながら、当方は、8年前に河口湖自動車博物館企画部神田さんから来ている回答を忠実に守っています。
今年のホームページにも次の注意が書いてあります。
【館内撮影について】
・小型デジタルカメラ、家庭用ビデオカメラに限り記念撮影は出来ます。
・商用目的の撮影は必ずお申し出ください。
【下記のカメラなどの撮影は出来ません】
・フラッシュ付一眼レフ、交換レンズ付カメラ、iPADなどのモバイル機器、
・三脚などの機材は持ち込み出来ません。
【ご注意】
・違反された方のメディア、フィルムなどは当館の所有になります。
コンパクトカメラで記念写真程度のものなら館内撮影をしてもよいということで、原田さんの真意は、やはり、館内零戦などはあちこちのホームページに出してほしくない、見たいのなら入場料を払ってくれ、或いはDVDを買ってくれということだろうと察します。
俗人の考えなど到底及ばない領域にお住いの人でないと、自動車と航空機であれほど大掛かりな仕事は成し遂げられません。謎は謎として、航空史探検博物館に掲載できないことなどは些細なこととあきらめましょう。
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