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番外編 1960〜70年代 大阪国際空港へ飛来したDC-3、C-47、C-117D

併せて1965〜1982年の岩国 航空基地駐留のC-117D

 

1  韓国 DC-3
2 米空軍 C-47
3 米海軍 C-47
4 米海軍 C-117D
5 米海兵隊 C-117D (大阪飛来分)
6 米海兵隊 C-117D (岩国駐留分)

米兵による岩示C-117乗っ取り( ? )事件 197756

 

1 韓国

大韓航空 HL-2003

1944/05 c/n20203 ロールアウト C-47A-90-DL アラスカ等に配備
1953/11/01 NC91005登録 Alaska Airlines
1962 HL-2002登録 大韓航空公社
1969 民営化され大韓航空株式会社に変更
  抹消登録 
  韓国仁川広域市 仁荷大学校構内に展示

新明和工業伊丹工場で整備 撮影1963/09/09 赤塚 薫


仁川広域市 仁荷大 学校構内に展示  撮影2009/05/05 山本晋介

韓国航空局 HL-2003

  c/n25969 
  USAAF 43-48708
  HL-2003登録 Cjvil Aviation Bureau of Korea
  抹消登録 

大阪国際空港 撮影1966/03 濱野博司



東京国際空港 撮影1967/09/24 geta-o

2 米空軍 US AIR FORCE米空軍

VC-47D

0-77160 撮影1967 濱野博司


AC-47D 初期のAC-47D攻撃機といわれます。 ネームGrunt 2

0-77162 撮影1967/06/22 濱野博司


C-47D ネーム MAAG JAPAN

0-49212 撮影1968/04 濱野博司


C-47D 上の49212がオーバーホールに入り、49814が乗員を乗せて帰りました

0-49814 撮影1968/04 濱野博司

 3 米海軍 UNITED STATES NAVY  NAVY

C-47H (R4D-5)  NAVSUPPACT SAIGON  (サイゴンの海軍支援司令部?)

12414  撮影1968/02/12 濱野博司


C-47J NAVSUPPACT SAIGON

809 撮影1980/02/10 濱野博司



C-47H UNITED STATES NAVAL ATTACHE TO INDONESIA (インドネシア大使館付海軍武官専用機)

離陸中に左エンジン停止 片肺で着陸  DC-3の安定性を印象付けました

17134 撮影1967/07/14 濱野博司



17134 撮影1967/07/15 濱野博司



C-47H (R4D-5) SANGLEY POINT

17225 撮影1967/12/18 濱野博司


C-47J(R4D-6) MAAG(軍事援助顧問団)

17251 撮影1968/03/20 濱野博司  オーバーホールに入った直後


17251 撮影1968/06/22 濱野博司  オーバーホール後 機首エンブレムとバズナンバーが変った

 

 

4 米海軍のC-117D   C-117D OF UNITED STATES NAVY 米海軍のC-117D

FASU DANANG 50804
NSA DANANG 50804
NAF KADENA 50804
DANANG 17284

  

C-117D(C-47B → R4D-6 → R4D-8)  NSA DANANG

50804 NSA DANANG 撮影1969/03/15 濱野博司

白象の絵

ワッペン


50804 US NAVY NAF KADENA 撮影1981/05/05 岩国航空基地 チャーリーマイク   


 

C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) FASU DANANG

50804  FASU DANANG 撮影1969年夏頃 濱野博司


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8)  DANANG

17284  DANANG 元YU 1969/11/28ベトナムでクラッシュ  撮影1996/03/06 濱野博司


 

5 米海兵隊のC-117D  C-117D OF UNITED STATES MARINES  米海兵隊

  部隊名   機体
IWAKUNI   17273 50833 
H&MS-17 SZ 17273 50801 50803
H&MS-15 YV 12435
H&MS-13 YU 12438 17284
H&MS-36 WX 50833

C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) IWAKUN

 以下の5枚は、「岩国定期便」と呼んでいた岩国航空基地の機体で、ありふれているためにデータを記録していませんが、1970年代の撮影と思います。濱野博司

17273 IWAKUNI-273


50833 IWAKUNI-833


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8)  H&MS-17

17273 H&MS-17 SZ-273  (撮影1959年頃 高田和彦)


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 

50833 H&MS-17 SZ-833

C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 

50801 H&MS-17 SZ-801


C-117D (C-47A → R4D-5 → R4D-8)  H&MS-15

12435  H&MS-15 YV-135


C-117D (C-47A → R4D-5 → R4D-8) H&MS-13

12438 H&MS-13 YU-438  撮影1966/06 濱野博司


尾翼はディグロー塗装で、新明和には入らず、すぐに離陸していきました

C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 

17284 H&MS-13 YU-284 撮影1968/06/07 濱野博司


 何しに来たのか、汚れたままの姿でベトナムへ行きました


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) H&MS-36

50833 H&MS-36 WX-833 撮影1971/12/30 濱野博司

 新明和工業伊丹工場最後の日で、関係者が引揚げるところです これで大阪国際空港における米軍機の修理は終わりました。以後、CH-46などヘリコプターの給油中継が続きました。

 

2

岩国  

 

1965〜1982年 岩国基地駐留のC-117D

 

  部隊名   機体
H&MS-17 SZ 12435 17124 17171 17270
MCAS IWAKUNI   17253 17273 50801 50833 50835
1981年スクラップ置場   50801 17253 50804

岩国基地上空を飛ぶMCAS IWAKUNIのC-117D編隊 US MARINES Official Photo


        あの頃のヒコーキマニア 1975年5月5日 岩国基地日米親善デー
          

    
 


C-117D (C-47A → R4D-5 → R4D-8) 12435  

12435  H&MS-17 SZ-435  撮影1966/05/22 佐伯邦昭


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 17124

17124  H&MS-17 SZ-124  撮影1972/05/05 佐伯邦昭


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 17171

17171 H&MS-17 SZ-171  撮影1965/05/16 佐伯邦昭


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 17270

17270 H&MS-17 SZ-270  撮影1975/05/05 佐伯邦昭


 17270  撮影 1980/05 厚木基地オープンハウス  ヒコキチ 


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 17253    IWAKUNI

17253 MCAS IWAKUNI-253  撮影1977/05/05 佐伯邦昭



17253 MCAS IWAKUNI-253  撮影1979/05/05 佐伯邦昭




17253 MCAS IWAKUNI-253  撮影1980/05/05 チャーリーマイク


17253 MCAS IWAKUNI-253 スクラップ置場 チャーリーマイク


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 17273

17273 IWAKUNI-273  撮影1971/05/16 佐伯邦昭


17273 MCAS IWAKUNI-273  撮影1981/05/05  チャーリーマイク

 


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 50801

50801 H&MS-17 SZ-801  撮影1978/05 チャーリーマイク

50801 スクラップ置場 所属不明 撮影1981/05/05 チャーリーマイク 


C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 50833

50833 MCAS IWAKUNI-833  撮影1980/05/05  佐伯邦昭





更 C-117D (C-47B → R4D-6 → R4D-8) 50835

US Navy and US Marine Corps BuNos Third Series (50360 to 60009) による経歴

  50835 (MSN 15553/26998) ex USAAF 43-49737. 
  To US Navy Jan45. 
  FAW-14 San Diego Jan45.   VR-3 Feb45.  VR-4 13Mar45.  VR-13 Apr45.  USS Barnes 16Feb46.  Alameda Mar46.  Quonset Pt 06Jun46.  VR-1 Patuxent River Nov46. Modified to R4D-8 with new MSN 43321.  
  Redesignated C-117D in 1962. 
  MCAS Iwakuni, Japan Dec79.
 
  to N835TD Sep85. 
  On static display at MCAS Miramar, CA.  Was the last C-117D to serve with US Marine Corps.
 
  Noted Mar 13, 1993 at Marine Corps Museum, El ToroMCAS, CA

 

50835 IWAKUNI-835  撮影1980/05/05  チャーリーマイク



50835 IWAKUNI-835  撮影1982/05/05 最後の展示


 50835 IWAKUNI-135   撮影1985/05/19 ヒコキチ 厚木基地オープンハウスにて展示


ミラマー海軍航空基地

 2019/09/28と29、ミラマーの公開に行ってきました。
最後の日、遅くまで粘ったら途中から道案内の兵隊がいなくなり、基地内なのでGoogle MAPも道案内せず迷っていると、大型機が基地内に展示してありました。
 どこかで見たマーク、そう岩国にいたC-117でした。C-119と共に展示してありましたが、セキュリティの厳しい基地なので、これを撮って早々に退散。 その後は適当にドライブしたらゲートに着きました。基地を出る頃には日没寸前で、これを撮れたのは何かの導きだっのか?

 

 


1981/05/05 スクラップ置場

撮影チャーリーマイク


撮影佐伯邦昭


確認できた機体 50801 17253 50804

 

 次の1982年をもって、C-117Dは岩国航空基地から姿を消しました。MCAS IWAKUNIは、ビーチクラフトUC-12Bが引き継ぎました。

 

米兵による岩示C-117乗っ取り( ? )事件 197756日  乗っ取り

年表山口県の航空史1910〜2010より 

 1977年5月5日の岩国航空基地日米親善デーの翌6日未明、C-117輸送機が「盗まれる」という前代未聞の事件が発生した。興味深い事件のため、事件を掲載した2紙の記事をそのまま以下に記す


 5/7防長新聞記事【軍機盗んで1,000キロ 沖縄着陸 人騒がせな米兵二人】

 6日未明、岩国市三角町の米軍海兵隊岩国基地( ロバート・D・ミラー司令官 )から軍用輸送機が盗まれ、一時大騒ぎになったが、約5時間後に盗難機は岩国から約1,000キロ離れた沖縄県伊江島に無事着陸した。盗んだのは操縦資格のない米兵二人で、この二人は岩国から九州沖縄の早朝飛行をしゃれこんでいたらしく、人騒がせな米兵に関係者はやれやれといった表情だった。

 同基地報道部の発表によると、同日午前1時半頃、同基地の外来機駐機場にとめてあった米第一海兵航空団司令部中隊第一分遺隊(沖縄県普天間基地)所属の輸送機 C-117スカイトレインを「朝早く離陸するので別の地点に移動する必要がある」と二人の米兵から外来機駐機場責任者に報告があった。同機は移動中、誘導車から離れ、午前225分頃、主滑走路から南の方向に無許可で飛び立った。

 その後、同機は福岡管制センターのレーダーで沖縄方面に向かっているのが確認され、さらに沖縄那覇のレーダーにもキャッチされた。同機は午前640分頃、沖縄本島から約25キロの伊江島の米軍補助飛行場に無事着陸した。同機を盗み操縦していたのは、米第一海兵航空団司令部中隊第一分遺隊のドナルド・D・フロック三等軍曹 ( 26 )とクリストファ・M・リスティファーノ三等軍曹( 22 )の二人で、米軍ではこの二人の身柄を現地で拘束した。フロック三等軍曹は C-117機の乗務員主任で、エンジンの始動と地上滑走の資格を持っていたが、操縦資格は持っていなかった。盗んだ動機について米軍では調べているが不明。

 同基地では「同機はエンジンを始動すれば飛行できる旧型機で、通常将校2名、乗務員5名で運航していた。基地から飛び立つ場合、飛行計画書と許可書を基地運航部に提出、福岡航空交通管制部の許可を受けている」と話しているが、あらためて米軍の軍用品管理のズサンさが顔をのぞかせている。

 C-117 型機は第二次世界大戦中に米マクダネル社が開発した旅客混載機の双発プロペラ機で、現役最古参の輸送機。岩国基地に2機、第一海兵航空師団に計8機配備されている。うち1機は五日の岩国基地親善デイで展示された。


 5/7朝日新聞記事 【資格ないのに飛行機を操縦 米軍曹ら岩国から沖縄まで盗む】

 6日朝、米軍岩国基地所属の軍用輸送機C-117が無許可で同基地を離陸、南西諸島ぞいに南下し、沖縄・伊江島の軍用滑走路に着陸した。米軍当局、航空自衛隊、沖縄県警の情報を総合すると、同機は6日午前3時岩国を離陸、瀬戸内海から九州を南下、沖永良部島上空を通って沖縄本島上空を旋回、嘉手納基地から飛び立った米輸送機C-130とヘリコプターに迎えられ、午前638分、伊江島に着陸させられた。

 乗っていたのは、岩国の第一海兵航空団司令部中隊第一分遺隊のドナルド・D・リ−グロック三等軍曹 ( 26 )とクリストファ・M・リスティファーノ一等整備兵の二人で、ただちに嘉手納基地へ移送されたが、飛行目的ははっきりしない。二人ともパイロットの資格は持っていない。

 飛行途中、福岡空港と那覇空港の管制塔が連絡を取ったところ、同機は初めから沖縄行きをはっきりさせており、第三国への亡命の意思はなかった模様。目的不明の「飛行機泥棒」の線が強い。米軍岩国基地では、事件が発生する前日の5日は、一般に基地を開放して日米親善デイが開かれ、米兵たちは軍用機の説明、子供たちのスポーツやゲームの接待役として動き回り、かなり疲れており、一部で監視体制が疎かになっていたのではないかと見られている。


 敢えて付け加えれば‥‥
 防長新聞は「
米第一海兵航空団司令部中隊第一分遺隊(沖縄県普天間基地)所属の輸送機 」とし、朝日新聞は「米軍岩国基地所属の軍用輸送機」としております。1977年の岩国にはH&MS-17(SZ)とMCAS IWAKUNIの二つの中隊のC117Dが居ましたが、二人の所属が両紙とも「第一海兵航空団司令部中隊第一分遺隊」となっているので、MCAS IWAKUNIの機体の公算が強いです。ただ、前日のイベントに展示された17253であったかどうかは分かりません。(佐伯邦昭)

C-117D  17253  MCAS IWAKUNI