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航空歴史館

1960年八尾空港格納庫内の飛行機
 

A5504 大阪府 Osaka Prefecture 八尾市 八尾空港
     


 航空歴史館総目次特別記事 日本の民間水陸両用機研究RS-09中の下記の写真を解剖してみます。

撮影1960/01/07 八尾飛行場 Twinbeech

3 東飛SAUグライダー 胴体のマークは毎日新聞社



東飛式SA型グライダー(日本航空協会 1963年版航空年鑑による)
JA2004 毎日新聞社 定置場東京国際空港
JA2005 毎日新聞社 定置場東京国際空港
JA2014 毎日新聞社 定置場東京国際空港

2010/11/28 古谷眞之助

 このグライダーが東飛式SA型であればJA2004、東大式 LSB-3型ソアラーであれば、小田勇さんがが1956年夏にフランスで開催されたグライダー世界選手権に出場する際の乗機として開発されたものですが、機体は完成していたものの、海外輸送の法的手続きに手抜かりがあったため、結局選手権では使用できなかったといういわくつきの機体です。

佐伯 : 尾翼に見えているJA20の下が05だとすれば、1958/02/08に小田勇さんが生駒山を発航して28時間8分の滞空日本新記録を樹立した東飛式SA型グライダーということになります。ビーバーよりも貴重な被写体です。

2010/11/29 geta-o

 JA2005 東飛式SA-2型ではないように思います。「世界の翼」 の写真と比較してみました。

1954
年(昭和29年)版世界の翼より


JA2005
との相違点
 1 
キャノピー後部がJA2005は翼前縁より前にある。格納庫内の機体は同一に見える。
 2 
垂直尾翼の形状取り付け位置がJA2005は後方であり前方に延びている。
 3 
これはあまり理由になりませんが塗装が違う。
ということで格納庫内の機体は何かと想像するとJA2004であることを否定できないと思います。

佐伯から : さっそくの調査ありがとうございました。東京麻布に葉啓聡さんと小田さんが東京軽飛行機研究所を設立して、どうせつくるなら最高級のソアラ―を作ろうというので東飛式SA型が生まれました。その中のひとつであることは間違いないようですね。

 

4 産経新聞マークの胴体、その左はヘリコプターの残骸か?
  主翼下面のナンバーがJA3**8と読める小型機


1 DHC-2 ビーバー 水上機型 JA3043のエンジンを取り外しています


2 DHC-2 ビーバー 水上機型 JA3043のフロート