航空歴史館 |
日本の民間水陸両用機研究 最終編集2023/01/06
協力者 | 赤塚 馨、海上保安庁福原秀一飛行長、かかし、北川喜平、シシオ、高橋 豊、戸田保紀、中井潤一、にがうり、ねこ重、 はねぶた、れある、A7M3-J、Blue1、ET、FUKU、geta-o、HAWK、HAYAKAW、Kumagorou、MAVERIC、PAPPY、TR、Twinbeech、YS45、ヒコキチ、安田潤平、丹羽八十 【まとめ佐伯邦昭】 |
参考文献 | 航空情報各号、鳳文書林日本航空機全集、朝日新聞社世界の翼ほか |
JA記号 | 機 種 | 所有者 | 愛 称 | 備考 | |
010 | JA3010 | Republic RC-3 Sea Bee | 中日新聞社 | 飛龍 | |
043 | 更JA3043 | De Havilland DHC-2 Beaver | 産経新聞社 日東航空 | あさあけ | |
059 | JA3008 | Piper PA18-25 | 朝日新聞社 | 小鳩 | 南極観測隊員訓練 |
JA3059 | Cessna 180 | 朝日新聞社 | さちかぜ | 南極観測隊 | |
111 | JA3111 | De Havilland DHC-2 Beaver | 文部省 | 昭和 | |
115 | JA3115 | De Havilland DHC-3 Oter | 産経新聞社 日東航空 | つばめ | |
165 | JA3165 | Cessna 185 Sky Wagon | 関西航空 | いぶき | |
176 | JA3176 | De Havilland DHC-2 Beaver | 関西航空 | ||
302 | JA-3302 | Cessna 185 Sky Wagon | 海上保安庁 | 302 | 南極観測隊 ▼フロート付き写真募集 |
A8601 | JA3552 | Cessna P206U Robartson | 南紀航空 | 宮崎市に展示 | |
663 | JA3663 | Lake LA-4 Buccaneer | 京都航空 有本産業 | ||
JA3703 | Lake LA-4 Buccaneer | 京都航空 有本産業 Atsugi Flying AHub |
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JA3711 | Lake LA-4 Buccaneer | 京都航空 有本産業 | |||
未掲載 | JA3889 | Cessna 185FSkayWagon | 国立極地研究所 | ▼写真募集 | |
925 | JA3925 | Piper J3C-65 | 君が淵学園 |
▼現役時写真募集 展示 所沢航空発祥記念館 |
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966 | JA3966 | Cessna 206G | 野崎産業 渋谷学園 | 東京航専 | |
054 | JA4054 ↓ N8408S |
Lake LA-250 Renegade | 個人 | ||
Lake LA-250 Renegade Lake 250 Turbo 270T |
個人(米大使館員) | JA4054から移転 | |||
095 | JA4095 | Lake 250 Turbo 270T | 日進興産 | ||
118 | JA4118 | Lake 250 Turbo 270T | 個人 | ||
120 | JA4120 | Lake 250 Turbo 270 | 個人 | ||
063 | JA5063 | Grumman G-21 Goose | 中日本航空 長崎航空 | はくちょう | |
日東 航空 |
JA5057 | Grumman G-73 Mallard | 日東航空 日本国内航空 | 第一くろしお→くろしお | |
JA5067 | Grumman G-73 Mallard | 日東航空 | 第二くろしお→はやしお | ||
JA5081 | Grumman G-44 Super Widgeon | 日東航空 | |||
JA5090 | Grumman G-73 Mallard | 日東航空 日本国内航空 | 第三くろしお→おやしお | ||
JA5106 | Grumman G-73 Mallard | 日東航空 日本国内航空 | みちしお | ||
JA5117 | Grumman G-73 Mallard | 日東航空 日本国内航空 | はつしお | ||
終 日本国内航空(旧日東航空)水上機の終焉 | |||||
N1 | N6671K N114 |
RepublicRC-3 SeaBee | Atsugi Flying AHub | Lucky Lady V | 1 |
N2 | JA007P | Cessna T206H | 個人 | 2017/04/15事故 |
参考 De Havilland DHC-2 Beaverの陸上型 |
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陸上型 |
JA3046 | De Havilland DHC-2 Beaver | 大和航空 | ||
JA3047 | De Havilland DHC-2 Beaver | 大和航空 | |||
JA3071 | De Havilland DHC-2 Beaver | 中日新聞社 | 若鷹 | ||
JA3080 | De Havilland DHC-2 Beaver | アジア航測 | |||
JA3097 | De Havilland DHC-2 Beaver | 中日新聞社 | 新鷹 |
Republic RC-3 SeaBee JA3010 飛龍 3010 | ||||||||||||||||||||||||
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De Havilland DHC-2 Beaver 水上機型 JA3043 あさあけ 043 | ||||||||||||||
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Cessna 180 JA3059 さちかぜ Piper PA18-125 小鳩 朝日新聞社 008 | ||||||||||||||||||||||||
第一次南極観測隊に参加したCessna 180 JA3059 さちかぜ 詳細は宗谷時代の南極観測隊航空機研究RS-10参照
第一次南極観測隊航空機要員を訓練したPiper PA18 JA3008
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De Havilland DHC-2 Beaver 水上機型 JA3111 南極観測機 昭和 111 | ||||||||||||||
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De Havilland DHC-3 Oter JA3115 日東航空 つばめ 115 | ||||||||||||||
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Cessna 185 SkayWagon JA3165 関西航空 いぶき 165 | ||||||||
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De Havilland DHC-2 Beaver 水上機型 JA3176 関西航空 176 | ||||||||
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Cessna 185 JA-3302 海上保安庁 302 | ||||||||||
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Lake LA-4-200 Buccneer JA3663 JA3703→N593LA JA3711 663 | ||||||||||||||||||
Lake LA-4 Buccaneer JA3663
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Lake LA-4 Buccaneer JA3703
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Lake LA-4 Buccaneer JA3711
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Piper J3C-65 JA3925 925 | ||||||||||||
撮影 所沢航空発祥記念館 YS45
(現在は格納庫に保管) |
Cessna 206G JA3966 966 | ||||||
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Lake LA-250 Renegade JA4054 → N8408S N2 | ||||||||||||||||
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Rake 250 Tarbo Renegade JA4095 4095 | ||||||||||||||||||
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Rake 250 Tarbo Renegade JA4118 118 | ||||||||||
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Rake 250 Tarbo Renegade JA4120 118 | ||||||||||
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Grumman G21 Goose JA5063 中日本航空 はくちょう→長崎航空 5063 50 | ||||||||||||||
カナダへ売却
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日東航空のGrumman G73、G44 日東
日東航空の水上機路線日東航空株式会社は産経新聞グループが大阪に設立したもので、不定期航空事業免許を1960年1月11日に取得して、中小型水陸両用機による路線を開設しました。
使用した水上機は、Grumman G-73マラード、Grumman G44 Super Widgeon(予備)、De Havilland DHC-3Oter、De Havilland DHC-2Beaverです。
最盛期の水上機路線は下図のとおりですが、1964年4月15日に富士航空、北日本航空と合併して日本国内航空になってから徐々に整理され、1966年には一部陸上機に置き換えられて全廃されました。
1 Grumman G73 Mallard JA5057
1950/12/19
ロールアウト c/nJ-56 N5118, N51181
所有ジェネラルモータース 会長専用機 飛行5000時間
1959/12/09
東洋綿花が輸入 羽田に到着 以後東京国際空港で整備
1959/12/29
JA5057登録 日東航空 愛称 第一くろしお 定置場 大阪国際空港
1960/02/20
第一くろしお命名式 伊丹事業所完成披露式挙行
1964/04/15
合併により日本国内航空
1967/06/03 抹消登録 パナマユニバーサルトレードコーポレーションへ売却 CF-YOC
N7356 参照
撮影1958/12/13 新規登録前に東京国際空港において整備中 戸田保紀
このほか 同日撮影の詳細写真はT59-1参照GM社の会長がフィッシング用の自家用機として使っていた機体で、急死により売りに出されました。
日東航空第一くろしお 撮影日場所不明 (この写真の持ち主はご連絡ください)
日本国内航空時代 撮影1964/04以降 中井潤一
2 Grumman G73 Mallard JA5067 67
1960/07/05
c/nJ-40 JA5067登録 日東航空 愛称第二くろしお 定置場 大阪国際空港
愛称はやしおに変更
1964/02/18
尼崎市田能二ノ坪に不時着大破、爆発
1964/02/25
抹消登録
撮影1962/05 大阪国際空港 にがうり
同上
3 Grumman G44 Mackinon Super Widgeon JA5081 81
1961/04/12
c/n1430 JA5081登録 日東航空 2500万円で購入
1964/04/15
日本国内航空
1966/05/10
抹消登録 売却 パナマ N317RA
Super Widgeonはマラードの予備機として導入されましたが、実路線ではほとんど使われることなしにリタイアしました。
撮影1960/09/25 大阪国際空港 Twinbeech
同上 向こうに日東航空第二くろしお
撮影 大阪国際空港 geta-o
同上
撮影1964/04以降 提供 中井アルバム
6 Grumman G73 Mallard JA5090 90
1961/06/19
c/n J-6 JA5096登録 日東航空 愛称第三くろしお 定置場大阪国際空港
愛称おやしおに変更
1964/04/15
日本国内航空
1966/09/22
抹消登録 売却 N7306
撮影日不詳 提供 中井アルバム
同上
7 Grumman G73 Mallard JA5106 106
1961/06/19
c/n J-38 JA5106登録 日東航空 愛称みちしお 定置場大阪国際空港
1964/04/15
日本国内航空
1966/05/25
抹消登録 売却 パナマ N7338
JA5106 撮影1962/05 大阪国際空港 にがうり
撮影1963 Twinbeech
1963年 広島空港まつりにて 佐伯邦昭
腰に手ぬぐいをぶら下げたお兄ちゃんが出迎える中 タキシング
フレンドシップと向き合う位置へ MAZDAキャロルとMAZDAT1700三輪トラックも待機
8 Grumman G73 Mallard JA5117 117
JA5117の経歴
1961/06/19
c/n J-54 JA登録 日東航空 愛称はつしお 定置場大阪国際空港
1964/04/15
日本国内航空
1966/06/03
抹消登録 売却 パナマ N7356
撮影1964 Twinbeech
撮影1965/09/04 大阪国際空港 佐伯邦昭
9 日本国内航空(旧日東航空)の水上機の終焉 nittoend
航空情報1965年11月号国内ニュース
飛ばなくなったマラードとウイジョン 撮影1965/09/04 大阪国際空港 佐伯邦昭
日替わりメモ2010/12/11から転記
〇 日東航空のマラードとウイジョンの末期写真
全く個人的なことですが、1965年の夏の甲子園(優勝は帝京高校)が終わって、各新聞社が場内で使っていたテレビ受像機を社員に払い下げるというので、その1台をわざわざ広島から大阪まで貰いに行ったことがあります。行きは東亜航空のコンベアCV240、帰りは特急しおじ号という、人様が聞けばタダヨリ高イモノハナイの典型でありました。(それでも、新品を買うよりは安くついたかもしれません。)
もちろん我が方の魂胆は、この機会にテレビをくれる義兄一家と交流をはかること、それ以上に、たまには飛行機を利用して広島と大阪の飛行場を場内から写そうということでありまして、持ち帰ったゼネラルテレビは両親を喜ばせた程度ということでした。
ネガを見ますと、降りてから時間をとって写しても注意されなかったらしく、タイ航空のカラベルをはじめ、ノール262、727、バイカウント、F-27などがあります。そして、その時には、こんな奴も写しておくか程度のショットが草むらの中に置かれていたマラード2機と Super Widgeonでした。今頃になって、その写真と航空情報が伝える日本国内航空の老朽機処分方針を重ね合わせましたら、末期の状態だったのかと理解できました。
伊丹の東亜航空のスポットと建物が端っこであったために、のんびりと老朽機置場まで写せたのでしょう。よき時代のなんでもない写真が45年後に蘇った次第です。
Republic SeaBee 個人所有 The Lucky Lady V N1 | ||||||||||||||||||
ATSUGI AERO CLUB N114N
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