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昭和六年陸軍特別大演習 甲式四型戦闘機の絵はがき

 

 りゅうたろう

 

 神戸沖の海軍特別大演習観艦式(航空歴史館 前-10)の翌6年に熊本で行われた陸軍特別大演習記念絵はがきと記念スタンプです。

 傑作戦闘機ニューポ−ル29-C-1を中島で600余機も国産した甲式四型戦闘機のたくましい飛行振りを描いています。
 複葉機を地上から見た絵はあまり例がないように思うのですが、きわめて雄渾なデッサンと粗い中にもきめ細かい色遣いで、同機の使いこなされた様子を見事に表現しており、これはかなり腕のたつ画家の作品を思わせます。

 
スタンプは、阿蘇の噴煙と菊花をバックに銀杏の葉の中に熊本城上空を飛ぶ陸軍機というデザインです。スタンプと下記勅語の日付が1日違いですが、その理由は分かりません。

大本営内というのは、大本営内郵便局のことでしょうか

昭和天皇から、陸軍特別大演習参加将卒への勅語

朕茲ニ親シク大演習ヲ統監シ其成績概ネ良好ナルヲ視テ之ヲ懌フ今参謀総長ヲシテ講評セシメタル所ハ克ク之ヲ体シ資リテ以テ練成ニ勉ムヘシ惟フニ現下ノ情勢ハ朕カ軍隊ノ精強ニ待ツコト愈々切ナルモノアリ汝将卒益々奮励以テ朕カ信倚ニ対へムコトヲ期セヨ
                           (日付は昭和6年11月14日)

三十三錢切手は、箱根芦ノ湖から望む富士山にフォッカー F-7b/3mという組合せ

同じ日付スタンプのもう一枚の絵はがき 
ススキで秋をあらわしています 庁舎は熊本逓信局