問題提起 2007/04/19 にばさん
つくば市 国土地理院構内に展示中のビーチクラフトB-65Pクイーンエア 9101(元JA5061)
排気管の右に光ったものが見えますが、金属製の凸面鏡です。パイロットから胴体側を見るのでしょうが、左の鏡に右主脚が胴体越に見えるのでしょうか?
ヘリコプターのミラーは見たことがありますが飛行機では初めてです。
ミラーと言えば最近の旅客機のオーバーヘッドの荷物入れに鏡がつけてあり、忘れ物の防止に役立っているようで、 これも日本のメーカーが考案しました。鏡で思い出すのはヴァイカウントのトイレは壁上半分が大きな鏡でした。自分の小用をたしている姿が写りびっくりしたことがあります。
鏡ついでにもう一つ重要な鏡があります。インスペクション・ミラーです。 昔は小さな点検孔を開け、歯医者が使う鏡を少し大きくしたような角度が変えられる鏡で、機体構造部材に異常がないか点検した時代がありました。
機体の経歴等については茨城県A3004参照
ロッキードP-38ライトニングの鏡について 2007/04/20 佐伯邦昭
P-38
絵塗師さんから、ロッキードP-38にも鏡が付いているよという連絡がありました。そこでP-38のTechnical
Orderを見ますと、左エンジンナセル内側矢印のところに楕円形のものがあります。
参考 P-38のTechnical Order 文林堂提供
そして、世界の傑作機のP-38シリーズのなかに(着陸装置目視点検用)なる説明がありました。文林堂さんのご好意でカラー写真とともに転載を許可していただいたので紹介します。
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旧「世界の傑作機106」 P-38
ライトニング(1929 Feb.)から左38ページ、右32ページ (C)文林堂許可済み |
クローズアップ 右エンジンナセル中央の鏡
クローズアップ 解剖図と説明 8 反射鏡面(着陸装置目視点検用)
この解剖図の反射鏡面なる説明が当方で所持する文献のなかでは唯一の記述です
。旧「世界の傑作機 106」に実用試験型YP-38のカラー写真が載っていますが、これには鏡がありませんので、テストを繰り返すうちに、当然、脚の問題も発生し、鏡で三脚の状態を確認するように改善されたのでしょう。
操縦席から見る 撮影中村泰三
レイセオンビーチUC-12F(USMC 163558)キングエアの鏡 2007/05/08 佐伯邦昭
2018
クイーンエアのターボプロップ化、与圧キャビンのキングエアについて2007/05/05の岩国フレンドシップデーで確認してきました。
両エンジンの内側にピカピカに磨かれたステンレス製の鏡が付いています。
拡大
試みに吾輩の姿を映してみました。パイロットに用途を尋ねたところ、やはり3脚の確認ミラーということです。
UC-12Wには鏡が無い? 2011/08/27 岩国基地サマーミュージックフェスティバルにて 佐伯邦昭
鏡がついていない。何故かと聞いたら、納入を急いだから付け忘れたのだろう、必要なものだから取り寄せるように注文しているという返事。 レイセオンビーチが忘れたって???
そんな馬鹿な話はないだろうと返したら、イエローハットで買ってくるかと高笑い。(以上、女性通訳を通しての会話)
UC-12Wにも鏡はありました 2018/05/05 岩国基地フレンドシップデーにて 佐伯邦昭
ちゃんと付けておりました
2011年のと同じ機体です。UC-12W 16826 MCAS IWAKUNI
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