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航空歴史館 技術ノート

掲載23/05/27
更新

 


T-33A スモークと編隊飛行について

 

 

T-33A スモークと編隊飛行

  吉永さんから 技術ノートに掲載した 「第3操縦学校〜第16飛行教育団 及び 第17飛行教育団のマークについて」 と 「F-86FT33AのAAG Atrget Bannerについて」 の記事を投稿頂きましたが、T-33Aについて質問などをしている中でネットニュースで出ていたブルーインパルスのようにスモークを出しているT-33Aのことが気になりお持ちでないかお聞きし写真を投稿頂きました。 
 スモークを出している写真は航空祭の時に撮影されたものが多かったのですが、「スモークは遠方からの視認性向上のため、試験機やミサイルのチェイスを実施していたそうです」(乗り物ニュースより)と書かれていました。 個人的意見ですが、バナーターゲットを曳いているときに、F-86Fからどこに居るか見えるようにマーカーとしてスモークを出していたのではないかと思っています。
 F-86Fは索敵レーダーは無くエアインテーク上のレドームは測距用レーダーです。 そう考えるとT-33Aを探し出すのは難しいと思われ、マーカーは役立ったのではと思えます。
 バナーターゲットにはレーダー波反射素材が埋め込まれていたということですから、F-86Fがレーダーで距離を測ることができ、射撃時に見越し角をつけて正確に狙うことが出来ます。
 関係者でこの点について詳しい方がいたら教えて頂けたらと思います。

 今回の写真は、編隊飛行が多く、ブルーインパルスよりも多い機数で飛行しています。
 この点について 「T-33AのマザーSQらしく10機、12機の大編隊飛行は参考程度に写してありました。ただし編隊の機数が増えると整列をびしりと整えるのが大変なのは皆さんご存知だと思いますが、実態は“何か”があった時に全員がそれぞれ「どの方向にブレークするか!!」と、接触し
ない手順で離脱するかを認識して飛行するのが最も大切な任務なンですヨッ!」吉永 秀典
ということでした。 実際はどちらに逃げるようにしているのか気になるところです。


 
撮影 1982/10/17 岐阜基地 吉永 秀典  T-1B 05-5810 + T-33A 71-5275 の展示飛行
 「なお、T-1B 05-5810 はA型シリーズの機番号だが、当時の飛実ではT-1Bの改良試験の必要性から先行してB型仕様に改修してある。 またこの編隊飛行写真では両機と も脚上げ、スピードブレーキ/ダイブ・フラップは「Down」に対して、T-33Aのみウイ ング・フラップを「離陸位置」に「Down」しており、低速域での性能の違いが見られ るのは興味深い。」 吉永 秀典


撮影 1985/11/17 浜松基地 吉永 秀典 9機編隊


撮影 1985/11/17 浜松基地 吉永 秀典 5機編隊


編隊飛行(スモーク無し)

撮影 1982/11/17 浜松基地 吉永 秀典 10機編隊


撮影 1987/11/08 浜松基地 吉永 秀典 16機編隊