@ ヨーストリンガー
ヒモとも言います。適当な毛糸を準備して、端をテープで止めます。機能は、ボールゲージ同様に「機体の滑り」をルックダウンすることなく感知できる便利なものです。基本的に前方を注視していますから、滑り修正は、こちらを利用した方が安全です。なにせヘッドアップですから。
ちなみにグライダー以外でも飛行中の「滑り」は禁物でしょうが、グライダーの場合、機体を滑らせると効率よく上昇できません。バンク角とラダー使用量を調整してこのヒモが常に機体に対して真正面にくるように操縦します。また極端な滑りは失速の危険を伴いますから、単なるヒモとはいえ、重要な計器と言えます。上昇中のグライダーは失速速度ギリギリで飛んでいます。
A コンパス
B 速度計
約100km/hの対気速度で飛んでいることを示しています。黄色の▲印がありますが、これは着陸時の推奨進入速度を示しています。これは世界的ルールで、海外でもこのように示されます。
海外ではノット表示ですが、国内のグライダーは、なぜかキロメートル表示のものが多く使用されています。
C 昇降計(バリオメーター)
マイナス2付近を示していますが、これは現在機体が毎秒2bの速度で降下していることを示しています。通常、直線飛行を続ければ機体はゆっくり「滑り落ちて」いきます。
高度を稼ぐ場合は、上昇風帯の中をトンビのように旋回しながら上昇していきます。旋回するのは、狭い上昇風の中にとどまり続けるためです。この時、この計器はプラス側に振れます。もちろん、絶好の気象条件(例えばクラウドストリート)であれば、直線飛行でも上昇していくことができますが、非常に希です。Winterとは計器メーカー名です
さ
D ベンチレーター
外気を導入するベンチレーターの表示が四角の白。丸いボタン状のものを引っ張ることで、外気導入ができます。機内と機外温度差が大きくなるとキャノピーが曇ります。そう言う場合は曇りとりになりますし、夏、少しでも涼しい外気を取り入れることで、快適になります。
● グライダーの計器としては、他に高度計が加わります。基本は、速度、昇降、高度、コンパスの4つで、機体によってはボールゲージ(機体の滑りを表す)、無線関係、トランスポンダ、フライトコンピュータ、GPSなどを追加装備しています。