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航空歴史館技術ノート

  

 

T-33Aの装備品-3 レーダーリフレクター

ステルス機にも装備

 

レーダーリフレクター     





61-5201 実験航空隊 KE7400 GATポッド
 撮影1974 入間基地 飛行浪人

              
 
空自のT−33引退記念写真集によると”KE7400 GAT”とありました。私が見たのは入間で1回だけ、実空でのみ運用試験?していたようで他部隊の機体では見かけませんでした。ECM関連ではないかと想像しますが、詳細は不明です。(飛行浪人)

81-5376 総隊司令部飛行隊 撮影1980/03/28 入間 基地 山本晋介

            

 

 参考  T-2の例 世界の傑作機 三菱T-2 P56  撮影1977/04 戸田保紀 (航空ファン転載許可済み) 

撮影1977/04 戸田保紀
 レドーム

2016/11/07 tamaさんから

 T-33A の型式のレーダーリフレクターは殆ど運用されていないように思われます。

 理由は、ロケット弾ポッドのRL7を改良したレーダーリフレクターが使用されていたためです。形状は先端をRL7ロケット弾ポッドの穴を塞ぐため円錐状に成形して、後部にリフレクターが内蔵されている赤い球状の物が付いてました。

 T-2 の主翼内舷または外舷に左右対象で運用してました、外舷側運用が多く使われてました。

 演習時のフェーカー(仮想敵機役)での運用が多く、内舷運用だと燃料タンク(演習時のフェーカーは滞空時間を増すため搭載)が付けられ無いため、外舷側での運用が多かったと思われます。

 翼下の運用のため左右対象のレーダー反射(胴体の影響が無いよう)と、空力的対象のため左右に取り付けていました。

 戸田保紀さん撮影のリフレクターはセンターパイロンに取り付いていますが、この写真は貴重な記録だと思います私の在籍中は、格納庫に保管はされていましたが、運用事例は見たことがありません。運用されなくなったのは、新規製作では少数製作のため個数単価が高くつくのと、機体運用時の不具合があったのではないかと推測します。

 また、RL7 ロケット弾ポッド改良型のリフレクターが採用されたのは、ロケット弾ポッドが当時運用されていたのと、ロケット弾ポッド搭載時の運用形態が確立されていたためと思います。

 ロケット弾ポッド自体が殆ど使い捨て(19発搭載のLAU3は、1発射口につき3回まで発射可能。)のため量産効果による価格の低下、または使用済み品の再利用があったのではないかと推測します。

 RL7 改良型のリフレクターは非常に軽量で、短距離の運搬だけなら一人でも可能でした。

 

2016/11/09 /tabiさんから

  最新鋭機でも頻繁に使用されています。無論、使用目的は昔とは違い、平常時にステルス機がレーダーわざと映るように使っています。

 あまりいい写真がなかったのですが、F-22はお腹にアレイ状のパーツを付けています。F-35は垂直尾翼前方とお腹に各2箇所設置できるようです。