登録番号(シリアルナンバー)の逆転の理由は、受領検査でトラブルが発生し飛行検査の全項目が実施できず受領年度が越えたためです。近年ではF-2Aの13-8508が受領検査時のマイナートラブルで納入年度を越えました。受領検査は小松基地沖のG空域で実施しますが、冬の日本海側では天候条件が厳しく、キャンセルが多発したのも影響しています。
F-2Aの場合
c/n |
シリアルナンバー |
初飛行日 |
領収(引渡)日 |
1007 |
03-8507 |
2000/11/06 |
2000/12/20 |
1008 |
13-8508 |
2000/10/13 |
2001/02/23 |
1009 |
03-8509 |
2000/10/18 |
2000/12/22 |
佐伯から : このF-2Aの場合は、年を越えて2月に領収されています。会計の立場からすると、受領検収は少なくとも会計年度末の3月31日までに終えてくれれば、頭の領収年を0から1に変えるだけの処理で済みます。しかし、これを越える場合は、繰越手続きをしておく必要がありますが、一括契約の中から単機を抜き出して手続きするのは面倒なことです。
51-0322は、会計年度をまたぎ、しかもちょうど1年後の領収ということで、どういう事情があり、どのような会計処理が行われたのか知りたいところです。