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航空歴史館 技術ノート 掲載14/04/27
追加14/04/28

緩み止めの針金の巻き方  タチヒR-HM復元機のプロペラの場合

大石治生 
追加 HSC-M


撮影2014/04/18 Jetjun  タチヒR-HMから転記
 

 この写真を見て疑問に感じました。
 プロペラの固定用ネジに緩み止めの針金が巻かれていますが、通常は添付した写真のようにネジが緩まない方向にテンションを掛ける方法を使うのですが、立飛の復元機では実際には飛行しないとは云えもう少し考証について研究して欲しいと感じさせられました。
 
航空機に使用されるネジの緩み止めにステンレス製の針金を撚ってネジを締め付ける方向に対してテンションを掛ける様に使うのですが、セーフティーワイヤーとか安全線(海自の場合)と
呼んでいます。

日本文理大学保管のR3350エンジン 撮影2010/10/17 大石治生

 


その巻き方が無い訳ではありません  2014/04/28 HSC-M

 タチヒR-HM復元機のプロペラの緩み止め針金の巻き方の件、添付の航空機整備作業の基準.P220にありますように、シングル・ワイヤー法も無いわけでは無いのですが、プロペラ取付のような重要なボルトの場合は、ダブル・ツイスト・ワイヤ法で巻くのではとの指摘は、もっともと思います。

 0.040inch径等の太いワイヤーで、シングル・ワイヤー法とする場合は、修正案のようにしてあれば、まだ見た目の違和感は無かったのではと思います。

 その他、現役の整備士・パイロットの目で見ますと、R-HMにも、R-53にも、細部において色々とあるのは確かですが、先ずは復元された御努力に対して、敬意を払いたいと思います。

 





このように巻いておけばよかったですね

 

操縦席乗降の足掛け  タチヒR-53の場合 へ続く)