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航空歴史館 技術ノート 掲載16/12/14
追加17/03/05

グライダーの背面飛行について

追加 日飛ピラタスB−4PC11AFの背面飛行

中国航空協会 古谷眞之助さんから

 T-34の背面飛行が話題になっていますが、ふとグライダーはどうかと思いました。グライダーアクロではしばしば背面飛行を行います。我が中国航空協会には一昔前のアクロ機、ピラタスB4( JA2222 )があるので、飛行規程を調べてみると、可能な曲技飛行の中に「背面飛行」があって、曲技開始速度120km/h、予測加重値「−1g」としてあります。また、少し異なりますが、「背面宙返り」( 背面飛行から前方上方宙返り )も可能です。

 グライダーには燃料もオイルも搭載していませんから、そのせいでしょうか、背面飛行の時間制限は記されてはいません。まぁ、パイロットがどれだけマイナスGに耐えられるかという問題でしょうか。

 ちなみにB4の制限加重倍数限界は、+7.00G〜−4.79Gとなっています。もちろん、ハーネスは5点固定式で、ペダルストラップも付いています。また、現在使用中の練習機、L-23スーパーブラニクの実施可能な曲技飛行の中には、背面飛行は含まれていません。

  このように書くと、如何にも背面飛行経験者のようですが、私自身、グライダーでも背面飛行の経験はありません。 

オンファイナルのピラタスB4

オンファイナルのスーパーブラニク

 

佐藤一郎さんから   佐藤

 あまり良い写真でありませんが、超低空での背面飛行の写真を見つけましたので参考のため送ります。
日時 1992年11月15日
場所 都城大淀川河川敷 「都城スカイブロッサム92」会場
機体 日飛ピラタスB−4PC11AF型 JA2322
PLT ハッケンミュラー(オーストリア) この後アウトサイドループで立て直し着陸。

撮影 佐藤一郎


(注) 輸入機ピラタスB−4全機と日飛ピラタスB−4の2号機から13号機まで耐空検査時全機
飛行検査を実施しこの機体は11機目の機体です。

都城スカイブロッサム92会場風景 撮影佐藤一郎