T-34の背面飛行が話題になっていますが、ふとグライダーはどうかと思いました。グライダーアクロではしばしば背面飛行を行います。我が中国航空協会には一昔前のアクロ機、ピラタスB4(
JA2222 )があるので、飛行規程を調べてみると、可能な曲技飛行の中に「背面飛行」があって、曲技開始速度120km/h、予測加重値「−1g」としてあります。また、少し異なりますが、「背面宙返り」(
背面飛行から前方上方宙返り )も可能です。
グライダーには燃料もオイルも搭載していませんから、そのせいでしょうか、背面飛行の時間制限は記されてはいません。まぁ、パイロットがどれだけマイナスGに耐えられるかという問題でしょうか。
ちなみにB4の制限加重倍数限界は、+7.00G〜−4.79Gとなっています。もちろん、ハーネスは5点固定式で、ペダルストラップも付いています。また、現在使用中の練習機、L-23スーパーブラニクの実施可能な曲技飛行の中には、背面飛行は含まれていません。
このように書くと、如何にも背面飛行経験者のようですが、私自身、グライダーでも背面飛行の経験はありません。
オンファイナルのピラタスB4
オンファイナルのスーパーブラニク